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記事全文を読む→「猫を飼っていますか」「ハイ」耳鼻科医に言われたまさかの診察結果「鼓膜に猫の毛が張り付いてますよ」って!?
年齢を重ねて目が悪くなったり、耳が聞こえなくなったりといった症状が出るのは仕方がないことだが、近ごろ右耳が急におかしくなった。飛行機に乗った時に急激に気圧が変化して、密閉したドームの中で物音を聞いているような、ワーンという感じだ。もしくはプールで耳に水が入って聞こえにくくなる感覚。誰もが経験していると思うが、そんな耳の不調がずっと続く。それも右耳だけだ。
そこで連れ合いに、そのことを言ってみた。
「中耳炎とか難聴とかかな」
「どんな感じ?」
「飛行機に乗った時に着陸前に急に耳がおかしくなるけど、あんな感じ」
「それ、私もちょっと前になったけど。耳鼻咽喉科に行ってみたの」
そしてなんと、意表を突く答えが返ってきたのである。
「耳の奥を覗いて、先生が『猫を飼っていますか』と言うので『ハイ』と言ったら『猫の毛が鼓膜に張りついていますよ』と。『えっ? そんなことがあるんですか』と聞き返したら『結構、あるんですよ』と言われた」
まさか! 猫の毛が耳に入って鼓膜に張りつくなんて、考えたこともなければ、聞いたこともない。
「それで、どうしたの?」
「先生は『鼓膜を傷つけるのが怖いから、そのままにしておきます』って。そうしたら、いつの間には剥がれたみたいで、普通に聞こえるようになった」
「じゃ、放っておいてもいいのかな」
「でも、それかわからないから、診てもらった方がいいんじゃない」
耳に油を入れ吸い取って出てきたモノは…
我が家で勝っている猫は3匹。春先は猫の毛が生え変わる換毛期だ。猫の毛がいつも以上に、室内に舞っている。同じように猫の毛が鼓膜に張り付いて変調をきたしているのかもしれないと思い、数日後に同じ耳鼻咽喉科で診察を受けた。
先生に連れ合いのことも含めて事情を説明し、さて、診察の結果は…。
「詰まっているのは猫の毛ではありませんね。耳垢です。塊が鼓膜のところまで落ちていて、鼓膜を塞いでいます。それを取れば、聞こえるようになります」
これには別の意味でビックリだった。定期的に綿棒で耳掃除をやっているが、まさか音が聞こえなくなるほど、耳垢が溜まっていたとは。
先生は金属製のストローのようなもの、鉗子みたいな器具を取り出したが、簡単にはいかない。耳に油を入れ、耳垢を柔らかくしてから吸い取るという。油を入れ、5分ほどして再び…。
それでまたビックリ。なんと小豆大の薄茶色の耳垢が出てきたからだ。
「本当に耳垢だけですか」
猫の毛が混ざっているのではないかと疑ってみたが、
「耳垢だけでしょ」
それにしても、こんな大きな塊が鼓膜を塞いでいたら、聞こえなくなって当然だ。
ただ、今回のことで、猫の毛が詰まって耳が聞こえなくなることがあるとわかり、いい勉強にはなった。
(峯田淳/コラムニスト)
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