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記事全文を読む→火に追われたクマが山から下りてくる!岩手県大槌町「後発地震・山林火災・クマ出没」という未曽有の「三重苦」パニック避難所
まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。
三陸のリアス式海岸に面する大槌町がM(マグニチュード)7.7の三陸沖地震(最大震度5強)に襲われたのは、4月20日夕刻だった。大槌町では震度4の揺れが観測され、町内には津波警報を知らせるサイレンが鳴り響いた。
海岸近くに暮らす住民が高台への避難を開始する中、政府は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発令。この時、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0、東日本大震災)の悪夢が頭をよぎった町民は少なくなかった。
その後、津波警報は解除されたが、「後発地震」への警戒が続く中、翌4月22日午後には町内の小槌地区と吉里吉里地区で「山林火災」が相次いで発生した。
火災は折からの強風に煽られて延焼を続け、これまでに8棟の住宅が飛び火などによって全焼。避難指示は町の人口の約4分の1を占める1229世帯2588人へと拡大し、町が設置した避難所には23日午後3時時点で、89世帯252人が身を寄せている。
その後も火の勢いは収まらず、鎮火のメドは全く立っていない。焼失面積は約1000ヘクタールに達しており、まさに前代未聞の大惨事となっているのだ。
観念した表情で「なるようにしかならない」と話す住民
そこへ追い討ちをかける「新たな脅威」が出てきた。地元メディアの報道記者が、大混乱の舞台裏を明かす。
「大槌町内の山林には数多くのツキノワグマが生息しており、昨年11月には狩猟中の男性が襲われて重傷を負っています。このような状況下で今回の大規模な山林火災が発生したことから、町民の間では『火に追われたクマが山から里に下りてくるのではないか』との不安が広がり始めている。町が設置した4カ所の避難所に身を寄せている住民の中には、後発地震と山林火災とクマ出没への不安から頭が真っ白になり、半ばパニック状態に陥りかけている人が少なくありません。その後、落ち着きを取り戻したある住民は、観念した表情で『なるようにしかならない』と話していました」
未曽有の「三重苦」は、大槌町の力だけで乗り切れるものではない。国や県、さらには自衛隊などによる「迅速かつ強力な支援」が求められている。
(石森巌/ジャーナリスト)
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