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記事全文を読む→同じ一杯なのに日本人と外国人観光客で値段が違う!日本の飲食「二重価格」はなぜ炎上するのか
ラーメン一杯、同じはずなのに値段が違う。そんな「二重価格」に関する議論が、日本でじわじわと広がっている。外国人観光客には高く、日本人には安く。あるいは日本語メニューと英語メニューで価格が異なる。これにはインバウンド急増と人手不足が関係するが、これが大きな反発を招いている。
そもそも海外での二重価格は珍しくない。例えばエジプトの遺跡では外国人料金が地元民の何倍にも設定されているし、ヨーロッパの美術館でも居住者と観光客で入場料に差をつける動きがある。こうしたケースは「文化財の維持」や「税負担の違い」といった理由がはっきりしており、一定の理解を得ている。
しかし飲食となると、事情は一変する。欧米では「同じ料理なら同じ値段」という考え方が根強く、観光客向けに価格を上げる行為は「ぼったくり」と受け取られやすい。事実、英語メニューだけ割高表記にする店は信用を失い、SNSで批判が広がるケースが少なくない。
多くの店が十分な説明をしないまま導入する「不信感」
こうした前提があるため、日本で同様の価格差が持ち込まれると、違和感はより強くなる。料理は見た目も内容も同じである以上、「なぜ値段だけ違うのか」が直感的に理解されにくい。
加えて、日本には「誰にでも同じサービスを」という期待が強く、そこに価格差が入ると違和感が生まれる。多くの店が十分な説明をしないまま導入しているため、不透明さが不信感につながるのだ。
店側にも事情はある。観光客対応には英語メニューの作成や翻訳、スタッフの語学対応などの追加コストがかかる。注文ミスやクレーム対応に時間を取られ、回転率が下がるという側面もある。
さらに短期滞在の観光客は価格に敏感でない傾向があり、「多少、高くても売れる」という現実的な判断が働く。原材料費や人件費が高騰し、かといって日本人向けの価格を急に上げると常連客が離れるため、その分を観光客で補いたいという思惑もあろう。
結局のところ、日本の二重価格が炎上するのは、価格差そのものよりも「理由が見えないこと」にある。同じ一杯に違う値段という違和感をどう説明するかが、これからの課題となる。
(カワノアユミ)
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