社会
Posted on 2026年02月19日 06:45

中国人大移動「春節」の京都で着物姿の外国人が激減!なんと「文化盗用」という意外な壁が…

2026年02月19日 06:45

 中国人が集団大移動する春節期間(2月15日~23日)の京都で、ちょっとした異変が起きている。街は相変わらず外国人観光客でにぎわっているのに、清水寺や祇園界隈でおなじみだった「外国人の着物姿の行列」が明らかに減っているのだ。
 京都市の統計では、外国人宿泊者数全体は前年より増加している一方で、中国からの宿泊客は前年同月比で、1割以上減少。全体の観光客数が減ったわけではなく、客層が大きく変わったのだ。

 これまで着物レンタル店を支えてきたのは、中国や台湾からの観光客だった。着物姿で京都の街並みを歩き、写真に撮るのは日本旅行の定番コース。ところが最近は、欧米や東南アジアからの個人旅行客が増加し、彼らの関心は寺社巡りやグルメ、アニメ聖地巡礼などに向かいつつある。

 原因はそれだけではない。欧米圏で広がりを見せる「文化盗用(カルチュラル・アプロプリエーション)」への配慮が影響している可能性が指摘されているのだ。
 文化盗用とは、歴史的に弱い立場に置かれてきた文化の象徴を、外部の人間が消費することへの批判的な考え方だ。アメリカでは先住民の衣装や黒人文化の髪型をファッションとして取り入れ、炎上する例がある。そうした価値観の中で育った若い世代の一部が、「他国の伝統衣装を観光目的で着てもいいのか」と慎重になるのは不思議ではない。

 もちろん日本では、外国人が着物を着ることに抵抗感はほとんどない。むしろ「日本文化を楽しんでくれて嬉しい」という受け止め方が一般的であり、京都のレンタル着物もれっきとした人気観光コンテンツだ。
「なのに欧米の旅行者には『他国の伝統衣装を観光目的で着ても失礼にならないか』と考える人がいます。相手の文化を尊重しようとする意識が強いためですが、その『気を使いすぎる遠慮』が、結果として着物体験を選ばない理由のひとつになっています」(旅行アナリスト)

 伝統を「歓迎」と受け取るか「踏み込みすぎ」と感じるか。伝統ビジネスは今まさに、静かな転換点に立たされている。

(京野歩夢)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/17発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク