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記事全文を読む→【サッカーW杯】6.12日本と激突!オランダ戦力を冷静に分析したら「日本は勝つことよりも引き分け狙いで」
いよいよ日本時間6月12日の午前4時(現地11日正午)にサッカー北中米W杯が、メキシコVS南アフリカ戦で開幕する。
日本代表の初戦(日本時間6月15日午前5時キックオフ)の相手はFIFAランキング7位のオランダだ。6月3日のアルジェリアとの親善試合で0-1と敗れ、日本にも勝つ可能性は十分にあると、楽観的にみられている。ところが現在のオランダ代表を分析してみれば、それが簡単ではないことがわかるのだ。
2大会連続12回目の出場となり、過去3度も準優勝するなど、オランダは常に優勝候補に名前が挙がる強豪国だ。前回大会では優勝したアルゼンチンと、準々決勝で対戦。後半アディショナルタイムに同点に追いつき、PK戦までもつれ込む激闘を繰り広げている。
今回のオランダ代表は日本代表と同じように、ケガ人に悩まされている。ひとりはマタイス・デ・リフトだ。19歳で名門アヤックスのキャプテンとなり、その後はユベントス、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドと名門クラブを渡り歩いてきたセンターバック。昨年11月に背中を痛め、W杯に向けて治療に専念していたが、5月中旬に手術に踏み切り、W杯出場を断念した。
もうひとりは、トップ下の若き中心選手であるシャビ・シモンズ(トッテナムホットスパー)。攻撃的なポジションならどこでもこなせる、創造性のある期待の選手だったが、4月の試合で右膝前十字靭帯断裂の大ケガを負った。
それでもDFにはフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)が健在。195センチの長身で、1対1には絶対の自信を持っている。キャプテンとしてのリーダシップもあり、34歳になった今でも世界最高のセンターバックのひとりと言われる。
ボランチにはバルセロナの不動のボランチである、フレンキー・デ・ヨングが健在。中盤の心臓といえる司令塔だ。センターFWにはオランダ代表で50ゴール以上を決めているストライカー、メンフィス・デパイ(コリンチャンス)がいる。
この縦のラインがしっかりしているところに、前回大会でブレイクした左ウイングのコーディ・ガクポ(リバプール)が攻撃の中心として加わる。
ただ、デパイはハムストリングスの故障から復帰したばかりで、アルジェリア戦は後半から出場したが、コンディションは良くない。日本代表戦はベンチスタートと予想されている。
それでも4バックの最終ラインはボールを前に運ぶ力があり、伝統のサイド攻撃は健在。最終ラインが繋ぐサッカーには日本のハイプレスが有効というが、アルジェリア戦では相手のミスからボールを奪うと、カウンターを仕掛けている。そのカウンターからシュートまでのスピードは、脅威となろう。
アイスランドとの壮行試合は生ぬるい内容だった
日本にとっては、アルジェリアの戦い方が参考になるといわれるが、自陣で集中を切らさず耐えて守って、ワンチャンスをモノにするということか。それは3月のイングランド戦と同じ展開だ。そうした戦い方が何度もハマるとは思わないのだが…。
今の日本は以前とは違う。世界の強豪国は、日本が前回大会でドイツとスペインを破ったことを知っている。昨秋にブラジル、3月にイングランドを破ったことも知っている。だから対戦相手がナメてくることはない。オランダもしっかりとリスペクトして挑んでくる。
そうした点を踏まえれば、オランダ戦は勝つことよりも引き分けでいいから、勝ち点1を獲得できればいい。
ひとつだけ気になるのは、開幕までに各国が強化試合を組んでいることだ。オランダはアルジェリア、ウズベキスタンと。しかし、日本は試合を組んでいない。
5月31日にアイスランドと壮行試合をしたが生ぬるい内容で、まるで強化にはならなかった。強度のある試合をやらずにコンディション作りを重視させたこのやり方が、吉と出るか凶と出るか。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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