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記事全文を読む→闇バイトより深い闇…アルバイト先で「振り込み銀行口座」を作って転売されたら「逮捕・全取引停止・一家転落」本当に恐ろしい末路
言うまでもなく、銀行口座を売買することはすなわち、犯罪となる。長崎県で起きた事件はまさに、その典型だった。
長崎市内の金融機関で口座を開設してキャッシュカードを作り、それを神奈川県川崎市内の第三者に譲り渡した男2人が6月10日、詐欺と犯罪収益移転防止法違反の疑いで長崎県警に逮捕されたのだ。
逮捕されたのは、飲食店経営者と専門学校生。友人同士だという2人は共謀し、飲食店経営者の男名義で口座を開く。送られてきたキャッシュカードを「騙し取り」「売り渡す」目的で、川崎市の第三者へと郵送したという。
銀行口座の譲渡をめぐっては、関西大学商学部の岩本明憲教授ゼミが前日の9日、X公式アカウントで「アルバイト先の店長が、言葉巧みに大学生に銀行口座をつくらせて、転売する悪質な手口」を紹介し、1日で770万人に視聴されるほどバズったばかり。
関西大学だけでなく、東京大学や横浜国立大学でも新入生向けに注意喚起するなど、10代の銀行口座が狙われている。
岩本ゼミで紹介されたのは、大学生がバイト先の店長や上司に、言葉巧みに騙される想定の事例だ。
「バイト代を振り込むための銀行口座を作れ」
「バイト代を振り込むために作ってもらった銀行口座は、バイト代を振り込むのに手数料がかかるから別の銀行の口座を作れ」
「説明不足ですまなかった。迷惑をかけたので、間違って作った口座はこちらで買い取る」
ひと昔前は銀行口座を作るための審査が厳しかったが、今は15歳以上であれば生徒、学生本人のマイナ保険証さえあれば、スマートフォンから自分名義の新規口座を簡単に作れてしまう。
便利になった一方、周りにそそのかされて、スマホでわずか5分で口座開設、ログインに必要な顔認証に他人の顔が登録されてしまえば、自分名義の銀行口座はあっという間に犯罪者集団に乗っ取られることになる。
二度と口座を開設できずスマホ契約も困難に
警視庁によると、勤務先や知人友人に騙されて銀行口座を譲渡し、詐欺容疑で検挙された件数は、都内だけでも昨年1年間で4699件にのぼるといい、この数年で検挙件数は倍増している。
そして詐欺の疑いは晴れたとしても、本当に恐ろしいのはここからだ。
騙された被害者といえど、銀行口座の譲渡は銀行との信頼関係の破綻を意味する。犯罪収益移転防止法違反に問われ、譲渡した口座だけでなく、自分名義の銀行口座は全て凍結、取引停止になる。二度と新規の銀行口座は作れない。公共料金の引き落とし、給料の振り込みもできないから、スマートフォンの契約も難しいし、就職活動にも多大な影響が及ぶ。
場合によっては取引停止の対象は自分だけでなく、親や兄弟にも及ぶ。両親も金融機関からの取引停止、クレジットカードや住宅ローンの取引停止と一括返済を求められ、一家で破滅の道を歩むことになるかもしれない。闇バイトよりも闇が深いのだ。
不条理な犯罪に巻き込まれないための4カ条を示しておこう。
①複数の銀行口座を持たない
②給料振込を口実に銀行口座を開設させるブラックなバイト先、就職先からは逃げる
③使っていない「休眠口座」は解約する
④家族に無断で銀行口座を作らない
こんな大事なことは夏休み前に中学生、高校生への生活指導で教えた方がいいと思うのだが…。
(那須優子)
アサ芸チョイス
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