政治
Posted on 2026年06月24日 06:45

自民党・河野洋平元総裁「しのぶ会」共同主催者に長男・太郎の総裁選敗北を招いた「中国ビジネスの河野家ファミリー企業」

2026年06月24日 06:45

 自民党は6月8日に死去した河野洋平元衆院議長(元党総裁)をしのぶ会を、8月5日にオークラ東京(東京都港区)で行うことを決めた。実行委員長は高市早苗首相(党総裁)が務めるが、党関係者の間では、主催者に自民党、河野家と並んで日本端子株式会社が入っていることに、ある種の感慨が広がっている。

 日本端子は洋平氏の父である河野一郎元副総理が、1960年8月に地元の神奈川県平塚市で創業した河野家のファミリー企業で、現在は洋平氏の次男が代表取締役社長。連鎖端子、コネクタ、電線端末処理機械・工具の製造販売を手掛けている。
 洋平氏は経営に直接携わっていたわけではないが大株主であり、日本端子がしのぶ会の共同主催者になってもおかしなことではない。

 ただ、日本端子をめぐっては、長男の太郎氏が2021年の自民党総裁選に出馬した際に、同社の中国ビジネスがクローズアップされ、議論の的となった。
 日本端子は1990年代から中国の北京や広州などに合弁会社や子会社を設立し、現地で端子の製造販売を行っている。洋平氏が大株主であり、太郎氏もかつて同社に在籍し、株式を保有。洋平氏の親中姿勢や太郎氏の再生可能エネルギー政策は、日本端子の中国ビジネスや利権を守るためではないか、との疑念が広がったのである。

今ではもう総裁候補とみる向きはほとんどなく…

 太郎氏は日本端子のビジネスが自身の政治活動や政策に影響を与えることは全くないと、何度も強く否定したものの、総裁選で敗北した。昨年9月の総裁選には出馬せず、小泉進次郎防衛相を推している。

 洋平氏は太郎氏が総裁になり、自身と父親の一郎氏が果たせなかった総理大臣になってほしいとの希望を持っていたが、今では自民党内で太郎氏を総裁候補とみる向きはほとんどなくなっている。
 ある閣僚経験者が言うには、
「結果論だが、太郎氏はしがらみのなさと、既得権益を突破していく強気な姿勢で人気を博したものの、日本端子問題で防戦に回ったことが響いたことは間違いない」

 自身の総理大臣への夢を阻んだファミリー企業に今、どんな思いを抱いているのか…。

(岡田哲司/政治ジャーナリスト)

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