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記事全文を読む→えっ、ここで!? 広島・新井貴浩監督「絶好の満塁機でナゾの代打策」大失敗!そりゃ最下位が近づくって!
一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まなかったのか。そんな疑問が渦巻くシーンだった。
石原にとって代わられた持丸泰輝は左打ち。データ上、今季の対左打率は2割1分2厘ながら3本塁打と、むしろ左腕相手に長打を残している。それでも右の代打を送りたいという判断があったとして、問題はその右打者がなぜ石原だったのか、だ。
ベンチを見渡せば、ドラフト1位で長打力を期待できる佐々木泰も、昨年の打率が2割8分2厘で9本塁打の中村奨成も残っていた。にもかかわらず、指揮官が選んだのは、打撃より守備で買われる捕手だった。
案の定、巨人はここで右投手の船迫大雅にスイッチ。ならばと石原にさらに代打を送れば、坂倉将吾を捕手に戻すなどの守備再編が必要になる。采配を振る前から見えていた代償だった。
「石原のバッティングが最近いいので、あそこは石原でいった」
新井監督の弁はそれだけだった。
数字は正直である。広島はこの試合を終えて25勝38敗3分の5位。最下位の中日とはわずか2ゲーム差だ。チーム打率2割1分6厘はリーグ最下位かつ12球団最下位だ。年に何度あるか分からない満塁機を潰したあの一打席は、ただの代打失敗ではない。今季ずっと溜まってきた閉塞感が一気に噴き出す場面だった。
カープの球団史は「途中交代」を否定しているが…
パ・リーグに目を向ければ、楽天が借金15で最下位に沈んでいた6月10日、三木肇前監督の休養を発表。さらに前ロッテ監督の吉井理人氏をシーズン途中に外部招聘するという、極めて異例な一手を打った。
吉井監督は就任3戦目の6月22日、首位・西武を延長12回の末に8-7でサヨナラ撃破。翌23日も8-4で逆転勝ちし、新体制初の連勝となった。劇薬は少なくとも、ベンチとファンの空気を変えた。
こうした途中交代は乱暴な手か。カープの球団史は「否」と答えている。1975年、わずか15試合で退団したルーツ監督のあとを古葉竹識が継ぎ、この年に球団創立26年目での初優勝を掴んだ。あの時とは時代も事情も違うが、素早く動いた球団が報われた例は確かにあるのだ。
今、求められているのは人柄のいい新井監督の優しさではなく、勝つための非情な采配、納得できる選手起用だ。この敗戦を球団がどこまで重く受け止めているのか。そしてなんらかの「答え」は出るのか。
(ケン高田)
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