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記事全文を読む→阪神・森下翔太と佐藤輝明「40本塁打コンビ」が誕生しても「近鉄と巨人の黒歴史」がよぎる「打ち勝つチームの末路」
球団史上初のリーグ連覇を狙う阪神に、ワクワク感あふれる記録が生まれるかもしれない。それが同一チームによる40本塁打以上の大砲コンビだ。主役は森下翔太と佐藤輝明である。
森下はDeNA戦(8月23日)でリーグ単独トップの31号ソロを放ち、
「後ろにね、まぁとんでもない人(佐藤)がいるので、なんとか早く逃げ切るように打ちたい」
と本塁打王を意識したコメント。1本差(30号)で2位につける佐藤の「三冠王阻止」を意識した発言だ。
森下と佐藤は奇しくも3.7試合に1本のペースで本塁打を放っており、このペースを維持すれば、シーズン40本塁打コンビの誕生の可能性は極めて高い。
2000年以降でいけば、2人の40本塁打以上の誕生は2001年の近鉄「いてまえ打線」(タフィー・ローズ55本、中村紀洋46本)と2004年の巨人「史上最強打線」(タフィー・ローズ44本、小久保裕紀41本)の2度しかない。この年の巨人ではこの2人以外に阿部慎之助(33本)、高橋由伸(30本)を加えた「30本カルテット」が誕生している。
気になるのはこの2チームの成績だ。2001年の近鉄はチーム防御率が4.98ながら打ち勝つチームとして、シーズン78勝のうち41試合が逆転勝利という、脅威の粘り強さが売りだった。
マジック1で迎えたオリックス戦では3点ビハインドの9回裏、北川博敏の代打逆転サヨナラ満塁本塁打でリーグ優勝を決めたが、日本シリーズではヤクルト相手にわずか1勝の完敗。2004年には球団再編により、チームが消滅した。
どちらも「守り勝つ野球」に歯が立たず完敗
2004年の巨人は、堀内恒夫監督の1年目。長嶋茂雄氏に「史上最強打線」と命名されながら、一発頼みの野球で投手陣はおろか、年間のチーム盗塁数がわずか25個で、これはこの年に4年連続盗塁王になった阪神・赤星憲広の64個に遠く及ばない数だった。
問題は、近鉄も巨人も「守り勝つ野球」に歯が立たず、完敗したことだ。この年の巨人は、それを徹底して推進させた中日・落合博満監督に完膚なきまでにやられ、3位に終わった。打ち勝つ野球を推進してきた代償として、堀内巨人はわずか2季で幕を下ろし、2006年に誕生した第2次原政権でも初年は4位に終わった。球団史上初、2年連続Bクラスとなったのだ。
今年の阪神は森下と佐藤の40発コンビ誕生に加え、2人の同時本塁打王の可能性すらあるが、一発頼みのチーム戦術には危険な香りが。最後は藤川球児監督の采配が悲願のリーグ連覇の鍵になることは、歴史が証明している。
(小田龍司)
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