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記事全文を読む→反・六代目山口組勢力「囚われの若頭」が引退決意(2)かつての子分と決定的な決裂
そして事件の契機となったのは、石川元組員が「22年に起きた乱闘事件で200万円のネックレスを損傷した。弁償してほしい」と、前谷元若頭にではなく、カタギの委員に難癖をつけるようになったことだ。前谷元若頭が間に入って収めようとしても、弁済を求める委員への電話は止まらない。最終的な話し合いをするべく石川元組員を呼び出したのが、24年1月14日だったという。
かつての腹心とはいえ敵方に移籍した石川元組員と会うにあたり、前谷元若頭は護身のために拳銃を持っていった。その日、石川元組員は席に着くなり「実行委員から絶対に(金を)取る。とことん行きます」と通達。「秋祭りを壊そうとしている」と感じた前谷元若頭は頭が真っ白になり、気がつくとカバンから取り出した拳銃を構え、3発発砲していたというのだ。
我に返って激しく動揺した前谷元若頭は、その場から逃走。しかし、後悔の念から、持ち帰った薬莢を位牌に見立て、四十九日の間、読経を続ける。「ほとぼりが冷めたら出頭しよう」と決断していた矢先の逮捕だったという。こうして前谷元若頭の心情とその後の行動をつまびらかにし、冒頭陳述は終了した。
被害者との関係を考えれば、分裂抗争がなければ起こらなかった事件と言っていいだろう。強い後悔を抱いた前谷元若頭は逮捕後、引退の意思を伝え、池田組長がそれを承認した格好だ。すでに池田組は関係各所に引退を通達し、現在、若頭ポストは空席となっている。地元組織関係者が言う。
「22年3月には、愛媛県四国中央市内で前谷元若頭が率いる功龍會本部への車両特攻も発生したが、この挑発に乗ることなく敵方への反撃を控えていた。池田組内でも組織をまとめる要かなめ役だったと言われるだけに、突発的に引き金を引いたという話もうなずける」
くしくも当局は、池田組と山口組の抗争状態終息を受けて、9月7日に「特定抗争指定」を解除。分裂抗争下で、右腕として組織の屋台骨を支えてきた元腹心の公判を前にした離脱に、池田組長の胸中はいかばかりだっただろうか。
アサ芸チョイス
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