社会
Posted on 2026年09月24日 07:00

【古代エジプト新事実】ツタンカーメンの墓に「奥の隠し部屋」発見!黄金のマスクは「使い回し」だった

2026年09月24日 07:00

 黄金のマスクで知られ、10代で死亡したことから「悲劇の少年王」と呼ばれるツタンカーメンが古代エジプトで在位していたのは、紀元前1300年頃だ。そのツタンカーメンの墓がイギリス人考古学者により「王家の谷」で発見されたのは1922年。墓からは1万点もの副葬品が見つかったが、その墓の奥に突如として「隠し部屋」や未確認の通路が存在する可能性が浮上した。

 地中レーダーや微小重力探査による最新の地球物理学的調査により、埋葬室の壁の向こうに未知の巨大な空間が広がっている、との科学的データをイギリスの科学誌「ネイチャー」が9月17日に掲載したのは、エジプトの考古学者らによる調査チームだった。
 世界の考古学者の最大の関心事は、そこに眠っているのがツタンカーメンの義理の母で、古代エジプト最大の謎とされてきた王妃ネフェルティティである可能性だ。

 古代史研究ジャーナリストが言う。
「彼女は古代エジプト屈指の美女として、夫のアメンホテプ4世とともに国政の中枢で絶大な権力を握った実力者で、夫の死後には彼女自身が女性ファラオとして国政を牛耳ったとされています。しかし不思議なことに、彼女の墓はいまだ発見されておらず、古代エジプト最大の謎とされています」

 10代という若さで突然、この世を去ったツタンカーメンの墓はもともと別の人物、すなわちネフェルティティのために築かれた巨大な墓の一部だとする説がある。それが急きょ改修され、一角が少年王の埋葬に流用されたのではないか、と。今回の「隠し部屋」発見が、その謎を解き明かすなんらかの材料になるのではないか、というわけだ。

出土したものはネフェルティティのために用意されたお宝

 古代史研究ジャーナリストが続ける。
「実はこの流用説を裏付けるのが、ツタンカーメンの象徴である黄金のマスクで、詳細な調査から、マスクの細部には不自然なつなぎ目や色の違いがあることが判明しています。さらにマスクに刻まれるツタンカーメンの名前の下を復元していくと、そこに浮かび上がってきたのは、ネフェルティティが共同統治時代に名乗っていた別の名前だった。つまり黄金のマスクをはじめ、ツタンカーメンの墓から出土した宝物の数々は、実はネフェルティティのために用意されたものだったのではないかと……」

 これが事実なら、ツタンカーメンの華やかな栄光の裏側には、あまりにも切ない王室のやり繰りがあったことになる。在位の途中で記録がパッタリと途絶え、遺体がどこに葬られたのかすら闇に包まれたまま、現在に至る義母ネフェルティティ。今回の隠し部屋発見で、絶世の美女の謎が解き明かされるかもしれない。

(ジョン・ドゥ)

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