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記事全文を読む→【AI戦争】アンソロピックCEOは「投獄寸前」だった!「AI強制停止」でトランプ政権に屈した「逮捕まで90分」の緊迫舞台裏
要求を拒むなら、投獄する――。
世界最先端のAI企業に対して、ホワイトハウスが持ち出した強硬策の実態が明らかになった。
9月20日にアメリカ政治メディア「POLITICO」が報じたのは、米AI企業アンソロピックのダリオ・アモデイCEOとトランプ政権による激しい攻防だった。
アンソロピックは今年6月9日、高性能AI「Claude Fable 5」を一般公開。ところがわずか3日後に提供を停止し、利用者は突然、新モデルを使えなくなった。
発端はアンソロピックの出資者であるAmazonによる密告だった。Fable5の安全対策をすり抜ける方法が見つかったとして、同社のアンディ・ジャシーCEOがホワイトハウスに伝えたのだという。
判明した新事実について、ITジャーナリストが解説する。
「当初は安全性をめぐる対立として伝えられていましたが、製品の欠陥を直せという話だけではなく、トランプ政権がアンソロピックの経営そのものに踏み込もうとしていました。ホワイトハウスが恐れたのは、このAIを使えば専門知識の乏しい人間でも銀行や電力網に攻撃を仕掛けられること。中国との開発競争には勝ちたいものの、自国で大事故が起きれば政権の責任になる。危険は想定の範囲内だと説明するアモデイCEOに、理屈はいいからFableをストップしろと迫ったわけです。政権側が取締役会への介入まで検討する、極めて緊迫した状況でした」
出資先を裏切ってでも自社のビジネスを守る判断
他方、Amazonにしてみれば、出資先の成長を喜んでいるだけでは済まない事情があった。ITジャーナリストが続ける。
「Amazonは企業にサーバーなどを貸し出すクラウド事業で、アンソロピックのAIを提供しています。しかし、それが顧客企業への攻撃に使われては元も子もない。出資先を裏切ってでも、自社のビジネスを守る判断だと考えられます」
それでも譲らなかったのが、アモデイCEOだ。完全な安全対策など存在せず、今回の理由で公開を取りやめれば、他社も新モデルを出せなくなると反論したのだ。ITジャーナリスがさらに言う。
「そこで政権が持ち出したのが、輸出規制でした。外国籍の人間にはアメリカ国内にいても使わせるな、自社の社員も同様だ、という命令です。この対応を協議する中で、政権側が『90分以内に従わなければ投獄する』と伝えていた。アモデイCEOもついに停止を受け入れざるをえなくなった、というわけです」
映画さながらの攻防が繰り広げられていたのだ。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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