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記事全文を読む→「越前がに」を「水がに」で水増し!福井県越前町「ふるさと納税返礼品」で次々と発覚した「原材料偽装」のアキレた実態
福井県の漁港で水揚げされるズワイガニのオスは「越前がに」のブランド名で知られる最高級品種だ。同様に山陰地方では「松葉がに」、石川県では「能登がに」などの名称でブランド化されており、それぞれカニの足などに最高級品種の証となる特有のタグをつけるなどして、地域のブランドを守り続けている。
ところが、だ。福井県内で最大の水揚げ量を誇る越前町の「ふるさと納税返礼品」で、あろうことか、越前がにをめぐる「原材料偽装」が発覚した。
偽装が明らかになったのは「ボイル越前カニ」などの2商品。越前町によれば、2種類の加工品は「越前がに」と銘打たれているにもかかわらず、脱皮直後の「水がに」の身が半量以上も使用されていたというのだ。
越前がには地域の特産品を知的財産として保護する、農水省の「地理的表示保護制度(GI制度)」に登録されているが、その加工品にブランド名を表示する際には「(原材料が)過半の量を占めている必要がある」と規定されている。
問題の加工品は、越前町内の水産加工会社1社が製造したもの。2020年9月に越前町のふるさと納税返礼品に指定され、2026年4月までに4716件の寄付があり、寄付総額は1億665万円9500円に上っている。
町内18事業者のうち11事業者で複数の原材料偽装商品が
事態を問題視した農水省は越前町に対し、再発防止などを求める措置命令を発出。GI制度に基づく措置命令が出たのは3例目だが、自治体では今回が初のケースとなる。
しかも、である。越前町のふるさと納税返礼品をめぐっては上記2商品のほか、越前がにの加工品などを扱う町内18事業者のうち、11事業者で複数の原材料偽装商品が確認されたというから、呆れた話だ。
地元メディアの報道記者が指摘する。
「町は『水がにも越前がにだと認識していた』などと釈明していますが、町は早い段階で業者の不正を把握していながら放置しており、苦しい釈明も含めて信用できません。町はまた『順次、寄付者に謝罪し、補償についても検討する』としていますが、2商品だけで1億円以上に上る補償をどう進めるのか、見通しは全く立っていません」
ちなみに越前町は10月1日から、カニに関する全ての返礼品の取り扱い中止を決定。町が事業者向けに開いた説明会では、出席者から怒号が。
「99%の事業者が一生懸命やっているのに、全体責任はおかしい!」
「信頼回復にどれだけ時間がかかると思っているのか!」
町に対する厳しい批判が相次いだのは、当然のことだった。
(石森巌/ジャーナリスト)
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