芸能
Posted on 2026年09月28日 20:30

田村淳が大満足!ダウ90000・蓮見翔「クレヨンしんちゃん」ひどい脚本とは正反対な「回転寿司の注文センス」

2026年09月28日 20:30

 先日、アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)の、ダウ90000・蓮見翔が脚本を手掛けた「ある午後の野原夫婦だゾ」という回について、伊集院光がラジオ番組で「腰が抜けるほどつまんない」と酷評していた。私も「どんだけ、つまらなかったんだ」と気になったので確認してみたところ、伊集院のコメントを事前に知っていたから腰は抜けずに済んだが、そりゃあ「つまんない」ものだった。

 内容を簡単に説明すると、「ひろしとみさえの2人の会話」だけの、ワンシチュエーションの会話劇。「クレヨンしんちゃん」はドタバタのスラップスティック・コメディー面が強いが、エピソードによってはシチュエーション・コメディー的側面もしっかりとある。だからこの手法は新鮮だとも感じなかったし、驚きもしなかった。ただ、2人の会話の内容が圧倒的につまらなかったのだ。

 日常のひとコマを切り取って面白くするのは、なかなかに難しい。淡々としたままでは笑いは生まれないし、かといって、ちょっとでも作為的に面白くしようとすると途端に芝居がかって見えて、白けてしまう。だから「夫婦や家族、カップルなどの何気ないやりとりを覗き見していたら、なんか笑っちゃうものだった」といった感じに、いい塩梅に仕上げるには、演者の力量もあるが、なんといっても脚本のセンスが問われるのだ。

 その点で、今回の蓮見の脚本はしっかりスベっていた。特にひろしが「焼き鳥はなんかこう、カウンターで食いたいだろ」と力説するところは、狙った感が透けて見えて痛かった。

 今年、「演劇界の芥川賞」といわれる岸田國士戯曲賞を受賞した蓮見。正直、お笑い番組の「コント」でしか彼の作品を見たことがないので、「演劇」面での彼がそんなに凄いのかどうかはわからない。ただ、「コント」に関してはクスリともさせてもらったことがない。だから世間が蓮見を高く評価していることが、不思議でならないのだ。

コウイカを「シャリ半分」にする気遣い

 ところが、そんな蓮見をちょっと見直したのが、9月27日深夜の「有吉クイズ」(テレビ朝日系)。前週に引き続き「回転寿司の注文を後輩に任せてみた」である。
 企画の内容は「新宿のスシローを舞台に、最近の回転寿司を知らない先輩芸人たち(有吉弘行、ブラックマヨネーズ・小杉竜一、田村淳)のために、後輩芸人たち(宮下草薙・草薙、ぼる塾・あんり、蓮見翔)が代わりに、140種類以上のメニューから最高の7皿をチョイスする」というものだ。

 まずはそれぞれのパートナーを選ぶにあたり、有吉は草薙を、小杉と淳はあんりを指名し、蓮見はあぶれる状態に。その理由は、
「蓮見、ごちゃごちゃ言いそう」(田村)
「終盤には伏線回収とかありそう」(小杉)
 と散々な言いよう。ジャンケンの結果、小杉があんりを獲得して「ハズレ」を引いたように悔しがる淳を、蓮見が「大丈夫です」と慰める始末だった。

 ところが最初の数皿こそ、先輩のハートをしっかりキャッチしていた草薙とあんりが、途中から奇をてらったセレクトでミスを連発。
 一方の蓮見は、初っ端の「しめ鯖」で早くも暗雲が垂れ込めたかと思いきや、これが好評価。その後も「コウイカ」を、小食の淳を気遣って「シャリ半分」にしたり、中盤に「焦がし中トロ」「上穴子」「中トロ」と重めのネタを挟み、終盤、ミスチョイスと思われた「いかオクラめかぶ軍艦」さえも大正解。結局、〆の「あさりの味噌汁」も含めて7皿パーフェクトの好評価を獲得して優勝を飾ったのだった。

 笑いの「ネタまわし」も寿司と同じくらいにできれば、私の蓮見評はもっと上がると思うのだが……。

(堀江南/テレビソムリエ)

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