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記事全文を読む→中日・井上一樹監督辞任で後任の第一条件は「生え抜き」ではなく「チームの急速IT化に賛同すること」
名古屋では32年ぶりに開催されているアジア大会よりも、中日ドラゴンズの次期監督問題が白熱している。成績不振とはいえ、3年契約だった井上一樹監督が自ら辞任を発表したからだ。
井上監督本人が言及する異例の辞め方で、9月29日の練習後に「10月3日の最終戦をもって辞任します」と目を潤ませながら話した。涙の理由は、中日が「チームのIT化」に向けて一気に舵を切っていたことにある。
「自分が責任をとるのがいちばん」という井上監督のコメントは、現場とフロントに溝があった証だ。中日では2025年秋から組織改編を行い、今季が事実上のIT化元年だった。
「DeNAのようにデータ班の拡充や最新機器などの導入を、遅ればせながら始めました」(中日担当記者)
今年1月には国立スポーツ科学センター(JISS)から中島大貴(なかしま・ひろたか)氏をヘッドハンティング。野球のプレー経験が全くない人材を揃えたスタッフ人事は、DeNAの手法と瓜二つだ。
JISSは日本オリンピック委員会(JOC)に加盟する、強化指定選手をアシストする機関で、プロ選手の利用も可能だ。
「大谷翔平が利用したことをきっかけに、プロ野球選手にも目が向けられました」(JOC担当記者)
中島氏は野球における動作解析の研究者で、
「パリ五輪ではバトミントン日本代表のトップクラスの選手をサポートしているという、異例のキャリアがあります」(前出・JOC担当記者)
DeNAではIT化が定着するまで時間がかかった
JISSからプロ野球の球団への「移籍」は極めて異例のパターンだ。DeNAは親会社のIT部門からベイスターズへ出向する形をとっているが、野球一筋の現場の監督、コーチ、選手らとはハレーションを起こしたことがあり、IT化が定着するまで時間がかかった。
中日はその舵取り役に、現役時代に「アライバコンビ」で人気があった荒木雅博氏を今季から球団本部長補佐として抜擢し、3年ぶりにチームに復帰していた。
さて、次期監督問題だが、中日は巨人と同じく、生え抜きOBが基本。親会社が地元名古屋の新聞社ということもあり、外部招聘には根強いアレルギーを持っている。
完全な外部招聘は1969年以降では巨人OBだった水原茂氏、1984年から招聘した山内一弘氏の2人くらい。2017年の森繁和氏、2002年の山田久志氏は、現役時代こそ中日のユニフォームを着ていないが、ともにコーチからの内部昇格人事だった。
巨人のエースだった桑田真澄氏の名前が有力候補に挙がっているが。親会社の長年のライバルである読売関係者からのリーク説が根強い。井上監督が啖呵を切って辞めた後任は、球団のIT化に賛同することが第一の条件となる。
(小田龍司)
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