社会
Posted on 2026年09月10日 07:30

大雨冠水で帰宅困難になったら…「どうやって帰るか」ではなく「どこで安全を確保するか」のサバイバル防災術

2026年09月10日 07:30

 線状降水帯やゲリラ豪雨によって道路が冠水し、鉄道やバスが運転を見合わせるケースが増えている。直近では愛知県での冠水、千葉県や北陸地方で大きな被害を出す集中豪雨があった。

 大雨のピークと帰宅時間が重なれば、都市部では駅に多くの帰宅困難者があふれることになる。そんな時はどうするのが最良の方法なのか。
「焦って徒歩やタクシーで帰宅を目指すのは危険です」
 そう指摘するのは、防災ジャーナリストだ。

「大雨で帰宅困難になった場合、まず考えるべきなのは『どうやって帰るか』ではなく『どこで安全を確保するか』です。勤務先や商業施設など、現在いる建物が安全なら無理に外へ出ず、その場で待機するのが基本です。移動する場合も当然ながら地下や低い土地、アンダーパス、川沿いなどは避け、自治体が開設する一時滞在施設や避難所の情報を確認してください」

 道路が冠水する中でわざわざ遠い施設へ移動するより、現在地に留まる方が安全なケースは多い。防災ジャーナリストが続ける。
「短時間で水位が上昇するため、『まだ歩けるから大丈夫』という判断は危険です。スマホで気象庁のキキクルや自治体の避難情報を確認し、危険度が高まっている場所には近づかないこと。雨が弱まっても、冠水した道路を無理に歩いて帰るのはやめてください。また、駅周辺には人が集中し、混雑によって身動きが取れなくなる場合があります。自治体が帰宅困難者向けの一時滞在施設を開設していれば、そちらを利用するのも手です」

ホテル・ファミレス・ネットカフェも選択肢に

 外にいる場合は営業中のホテルやファミレスなどを一時的な退避先として検討することもできる。ただし、地下店舗や地下街、低層階、川沿いにある施設は浸水のリスクがあるため、避けたい。
 ネットカフェは災害時の避難施設ではないものの、立地と建物の安全性を確認できれば選択肢に入る。

 かように大雨の日に無理して帰宅を急ぐのは、かえって危険を招くことがある。電車が止まったら「どう帰るか」ではなく「どこで安全に過ごすか」を考え、雨が落ち着くまで安全な場所で待つ。それがいざというときに身を守る、最も確実な方法なのだ。

(カワノアユミ)

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