日本とモンゴルの外交問題に発展したモンゴル草原火災に、元横綱・朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が「物言い」をつけた。火災が起きたのは10月8日。モンゴル東部ドルノド県のヌムルグ自然保護区で規模な草原火災が発生し、東京都の約2.4倍に...
記事全文を読む→【街ブラルポルタージュ】「横浜カオス」なぜ彼らはこの街に惹かれるのか〈第2回・福富町(横浜市中区)前編〉(4)父と縁がない「隠し子」の私
高校時代、八木沢氏は関内にあるディスコでアルバイトをしていた。母が夜の商売をしていたこともあり、自分も高校を出たらクラブか何かのボーイになるのだろうと思っていた。
そんな八木沢氏に、バイト先の先輩がこう声をかけた。東京の有名大学に入りながら、ディスコに入り浸って中退し、親から勘当された人だったという。
「『おまえ、この先どうするんだ?』って聞かれて、ボーイでもやろうかと思っていますと言ったら、『できれば1回、昼間に働いてみたほうがいいよ』と。この仕事は経歴を問われずに誰でも入ってこられるから、いつでもできる。だから、高校を出ていきなりこういう仕事に就かないほうがいいと説得されたんです」
八木沢氏は大学へ進むも、福富町とあまりに違う世界で中退してしまったが、現在は上場企業に勤めている。
その八木沢氏もまた、父親との縁が薄かった。いや、縁はないと言ってもいい。八木沢氏の父親は、母親が営むスナックの客だった。2人は結婚しておらず、父には別に家庭があった。つまり、隠し子ということになる。
「それを初めてはっきり知ったのは、自分が結婚するときでした」
子どものころ、父に会えるのは、誕生日かクリスマスに一度会えるかどうか。父は海外を相手に商売をしていて、ときどき国際電話がかかってきた。
「『おまえの誕生日だから日本に帰ろうと思っていたけど、空爆が始まって飛行機が飛ばなくなったから、帰るのが遅れる』って。今でも覚えています」
ただ、中学生になるころには父とはすっかり疎遠になっていた。
大人になってから、八木沢氏は一度、父の居場所を探し当てている。会社の情報をたどった先は、都内某所にあるマンションだった。応対したのは、父の妻らしき女性だった。
「昔、世話になった者で」
そう伝えると、父は「出かけている」とのことだった。それきり、父には会っていない。
「その人にはその人の生活があるんだって、実感としてわかったんですよね。もう1回行くかと言われても、ちょっと考えますね。父はそのときすでに70代だったので、今も生きているのかはわからないですが」
それでも、八木沢氏の中には、ずっと埋まらないものがあるという。母親も、父のことを子どもに多くは語らなかった。
「父親のことをずっと知らないままだったので、自分のアイデンティティの形成がうまくいっていないんですよ。もう50歳になるのに、自分は何者なんだろうっていまだに思っている。片親で育ったとはいえ、離婚した家庭の場合は、元の親のことは知っているじゃないですか。私は父親のことをほぼ知らないんですよ。だから、自分の中にふわふわしているところがあって、自我の欠落みたいなものがずっと消えない」
福富町生まれであることに、誇りのようなものはあるのだろうか。
「楽しくて好きではありますが、誇りはないですね。たぶん、福富町だけじゃなく、歌舞伎町とかで生まれた人も同じだと思うんです。そもそも、こんな街で生まれ育つ子ども自体、少ないじゃないですか」
その希少性ゆえに、誇りのようなものが生まれるのではないか。そう思って聞いたつもりだった。私はこの答えを、八木沢氏の父の話と切り離して聞くことができなかった。自分が何者なのかわからないという人間に、生まれた街を誇れというほうが無理なのではないか。
それでも、八木沢氏は福富町を離れて20年以上が経った今も、年に何度かはこのあたりで夜通し飲み歩くことがあるという。
「12時を超えて2時半まで飲み歩いていると、このまま朝は来ないんじゃないかって気がしちゃうんですよね」
─それは、福富町で育ったからですか?
「そうだと思います。福富町で生まれた人間は、生まれつき夜型なんですよ」
國友公司(くにとも・こうじ)1992年生まれ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。著書「ルポ西成」「ルポ路上生活」「ルポ歌舞伎町」「西成ユートピア」「ワイルドサイド漂流記」。連載「日本場末スナック放浪記」など。
アサ芸チョイス
「本格復帰に向けた観測気球を兼ねているのでしょう」こう話すのはさる芸能ジャーナリストだ。10月26日に開催された東京国際映画祭のレッドカーペット。雨が降りしきる会場で報道陣や観客の目をひと際引いたのが、女優の永野芽郁である。主演とプロデュー...
記事全文を読む→今年のお笑い賞レースは10月17日に「キングオブコント」が終わり、あとは11月1日の「NHK新人お笑い大賞」、そして12月の「M-1グランプリ」を残すのみ。賞レース番組では審査員の採点、コメントが大きくクローズアップされるが、その責任の重さ...
記事全文を読む→前巨人2軍監督・桑田真澄氏の次男でタレントのMattから「性被害を受けた」として、一昨年から今年にかけて、警視庁に複数の被害届が提出されていたと「週刊文春」が報じている。それによると、1人目の被害者は今年1月、都内でMattと美容系インフル...
記事全文を読む→
