芸能

北野武監督×アル北郷「龍三と七人の子分たち」大ヒット記念対談!(3)純愛映画や時代劇の構想も

20150521aa

北郷 もともと今回の作品を撮る前には、純愛映画や時代劇、それとハードな極道映画など、ほかにも候補があって、4つぐらいの中からこれを選びましたよね。

たけし いろいろあったんだけどよ。とりあえずこれならお金があまりかからないからいいかなって思ってよ(笑)。

北郷 いやいや、十分豪華ですよ。

たけし ギャラ払う前に死んじゃえばさ、払わないで香典代で済むから(笑)。できたら、撮影終わってギャラ払う前に2~3人死んでくれれば、ちょうど助かったんだよ。

北郷 公開したら遺作になりますしね。殿が言ってましたもんね。「もし公開前に亡くなったら、前売り券に塩付ける」って(笑)。

たけし そうだよ。前売り券に塩付けて、それで上映前に黙祷から入って(笑)。最後は坊主がお経あげんだよ(笑)。

北郷 いやな映画ですね。でもそれもなく、全員揃われました。そしてヒットしてます。

たけし しかし客入ってんのはうれしいな。じゃーよ、この映画の半券とアサヒ芸能の表紙のはじっこでも切って、その2枚セットを応募券にしてよ、今度、抽選でライブ(ページ下部:注2)の申し込み権が当たるってことにしようぜ。

北郷 噂だと夏ぐらいに殿の単独ライブの第2弾があるんじゃないかと。ちなみに昨年のライブで、(ネットオークションで)7万円のチケットを買った人が2人いましたけど、そのうちの1人からメールをもらいました。〈その節は〉って。

たけし そいつは偉いから、今度は20万円の席を用意して、タダで入れてやろう。舞台にも上がれるっていうね。

北郷 いいですね。楽屋も用意しましょう。

たけし 舞台に上がって、オイラがやってる横でお茶とケーキ、カツ丼も食えるっていうね。布団も敷いてあって、勝手に寝てもいいの。

北郷 打ち上げにも来ていいと。

たけし うん。何してもいいんだよ。こっちは一切相手にしないから。

北郷 ハハハ。

たけし 間近で観られるだけ。飽きたら寝てもいい。

北郷 その人の連絡先知ってますんで、伝えておきます。しかし至れり尽くせりですね。それでタダですか。

たけし タダでもいくらか普通持ってくんだろう。「そういうわけいかないですよ」って10万ぐらいな。それを「田舎もん! 平気で舞台に上がりやがって。タダなわけねーだろ!」って。

北郷 怒られるんですか(笑)。

たけし 「お前みたいな図々しいやつがいるから日本はダメなんだ」って。「おもてなしの精神がないのか!」ってな(笑)。

注2:ライブ 昨年10月27日に初めて開催された「ビートたけし単独ライブ」。タイトルは〈たけしが毎週ニュースキャスターの楽屋で、朝ズバなんかで使ったパネルを勝手に拝借して、イタズラ書きをしてはニュースキャスター後のS1でTBSに来ていた、爆笑問題田中の楽屋にそっと置いていたパネルが溜まったのでテレビでお披露目しようとしたら、何処の局からも相手されなくて、仕方なくLIVEでお披露目することになった、たけし的スライドショーなLIVE〉。

料金は全席3500円だった。

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    自分だけの特別な1枚が撮れる都電荒川線の「マニアしか知らない」撮影ポイント

    「東京さくらトラム」の愛称で親しまれる都電荒川線はレトロな雰囲気を持ち、映えると評判の被写体だ。沿線にバラが咲く荒川遊園地前停留所や三ノ輪橋、町屋駅前は人気の撮影スポット。バラと車両をからめて撮るのが定番だ。他にも撮影地点は多いが、その中で…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    テレビ業界人が必ず見ているテレビ番組「次のブレイクタレント」「誰が最も面白いか」がわかる

    「業界視聴率」という言葉を、一度は聞いたことがあるはずだ。その名の通り、テレビ業界関係者が多く見ている割合を差すのだが、具体的なパーセンテージなどが算出されているわけではない。いずれにしても、どれだけ業界人が注目して見ているかを示す言葉だ。…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「ぼったくり被害」続出の大阪・黒門市場が「インバウンド価格」をやめた「涙のウラ事情」
2
元大関・朝乃山「重傷で秋場所全休」また番付急落は「トランプ前大統領の呪い」のせいだった
3
【悲哀】どうしてここまで差がついた…ハナコの番組で四千頭身が「無名の若手芸人の役割」
4
中日・ビシエドの移籍先に広島カープが有力視されるのは「過去の実例」があるから
5
槙原寛己が呆れロバーツ監督は怒っている!「大谷翔平はプレーオフで投げるのか?」は今季のワースト愚問だ