芸能
Posted on 2025年03月07日 09:59

【座頭市】大ベテラン俳優・石倉三郎に言い放った「おじさん、それ浅草だよ」北野武監督の「かなり鋭い指摘」

2025年03月07日 09:59

「俳優として参加する時は、監督の意向で動くじゃない。タケちゃんって、言わないじゃない。もう任せきりで、新しいっちゃあ新しいし、すごいといえばすごい。落としどころを自分の中でわかっているわけだから。だから、タケちゃんの現場は楽よ」

 北野武監督の映画「座頭市」(2003年)に、悪人一味のひとり「扇屋」として出演した超ベテラン俳優の石倉三郎が北野監督を評したのが、この言葉である。

「たけし軍団」のつまみ枝豆、ガダルカナルタカがMCのYouTubeチャンネル「たけし軍団TV」に出演すると、北野監督と他の監督の違いを聞かれた石倉は、冒頭のコメントの後、「ただね…」と言って、次のように続けた。

「あれ(座頭市)やった時に、俺の中ではおもしろおかしくしようと思っていないんだよ。それなりの演技をしようと思ってやったわけだよ。そうしたらタケちゃんが来て『おじさん、それ浅草だよ』って。浅草なんて、3年ぐらいしか知らないんだから。それなのにお笑いということで、自分の中で頭でっかちになってるんだろうな。そんなおかしな芝居したわけじゃねぇんだよ。ちょっとオーバーだったかもわからない。そのオーバーさが、タケちゃんにはわかったんだろうな。あの人はそういう繊細なものがものすごくあるから、大したもんだよ」

 今でこそ役者として知られる石倉だが、世間に認知されたのは、レオナルド熊とお笑いコンビを組んだ「コント・レオナルド」。1985年には人気絶頂となるも、コンビ仲の悪化により解散する。そして石倉は俳優の道へと進んだ。

 北野監督に話を戻せば、映画「HANABI」(1997年)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、世界の各賞を手に入れている名監督。ビートたけし時代から知る石倉が北野監督を、

「すごいとは思ってたよ。でもあんなにすごくなるなんて思わないじゃん。滅茶苦茶だよ!」

 そう称賛を惜しまないことにも、合点がいくのである。

(所ひで/ユーチューブライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク