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中日「幻の本塁打」審判団のファウル判定に高木豊がガチ反論「最新センサーを導入せよ」

 野球ファンなら誰もが目を奪われた、中日・川越誠司の「幻のホームラン」判定。2025年のプロ野球シーズンを揺るがすこの一件は、球界の審判制度や技術革新のあり方を改めて問う出来事となった。試合の勝敗を左右しかねないその判定について、解説者の高木豊氏がYouTube動画で熱く語っている。

 問題のシーンが展開されたのは、5月27日の中日×ヤクルト戦だった。8回表、中日の攻撃で川越が放った打球がライトポール付近へ飛んだ瞬間だった。打球はポールの内側をかすめたかに見えたが、塁審はファウルと判定。中日・井上一樹監督はホームランと確信してリクエストを要求したが、審判団は「判定を覆すだけの明確な証拠がない」としてファウル判定を維持した。

 この映像検証の難しさについて高木氏は、

「何回も映像を見直した。ホームランだ」

 その理由として指摘したのは、映像では一瞬、ボールがポールの影に消える現象が確認できたことであり、

「これはボールがポールの内側を通っていることを示している」

 もしあの打球がホームランと認められていれば、中日の勝利は確実だったというのだ。

 さらに高木氏は、判定の誤りを未然に防ぐための技術的対策に言及。中日は過去に判定ミスを避けるため、本拠地バンテリンドームでは、ポールを通常より長く設置していると説明したのだ。それでもなお、こうした判定が起こる現状を踏まえ、センサーなどの最新技術を導入する必要性を強調した。現在の映像検証だけでは「確信を持てる証拠」が得られにくく、これが選手やチームにとって大きな不利益をもたらしているというのである。特に川越にとっては、この判定が今後のキャリアに直接の影響を与えかねない、重大な問題だと訴えた。

「もしあの打球がホームランと認められていれば、来年も野球を続けられるかもしれない。まさに人生が変わる判定だった」

 さらには審判団の判断に対し、

「もっとジャッジの方法があるはずだ」

 選手の将来を左右する判定だからこそ、従来のルールや映像の見方に頼るだけでなく、科学的かつ技術的に正確な判定体制を構築する必要があると強調している。

 審判の判定ミスは試合の勝敗を大きく左右し、選手の評価やキャリアに甚大な影響を与える。技術の進歩を取り入れ、公平で透明性の高い判定を目指すことは、スポーツの価値を守るためにも欠かせない課題といえる。高木氏の指摘はプロ野球のみならず、スポーツ界全体で判定の正確さを求める声として注目されている。

 選手の努力を正当に評価するためにも、公正で信頼性の高い判定環境の整備が、一刻も早く求められている。

(ケン高田)

 

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