ダービーデーの6月1日は、変則的な発走スケジュール。WIN5の発売締切時刻は14時15分の予定ですのでご注意ください。
WIN④の安土城Sは、直近のパフォーマンスを素直に評価したい一戦。前走が国内で2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.8秒以上だった馬は、20年以降〈0 1 0 44〉とあまり上位に食い込めていません。また、前走が国内で4角通過順が8番手以下だった馬も20年以降〈1 1 0 51〉。先行力が高くない馬は過信禁物とみるべきでしょう。
WIN⑤の日本ダービーは、これまでの牡馬クラシック戦線における戦績がポイント。東京芝1800メートルか中山芝・内2000メートルの重賞において、3着以内の経験がない馬は、20年以降〈0 0 0 49〉でした。近年はこの2コースで施行される重賞がハイレベルなメンバー構成になりやすい模様。関西圏の重賞でしか好走したことがない馬など、この条件をクリアしていない馬は割り引きが必要です。
さらに、前走が国内で2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬は、20年以降〈0 0 1 34〉。皐月賞組を含め、大敗直後の馬は苦戦しています。
あとは血統も明暗を分けそうなファクターの1つ。父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬は、20年以降〈0 0 0 17〉でしたから、サートゥルナーリア、ドゥラメンテ、リオンディーズ、レイデオロの産駒はまとめて評価を下げたほうがいいかもしれません。
なお、同じく20年以降の3着以内馬15頭中14頭は、キャリア5戦以内でした。
特別登録馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのは、クロワデュノールとサトノシャイニングだけ。いずれも前走が悪くない内容でしたし、有力とみていいでしょう。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。