6月22日のWIN④しらさぎSは、サマーマイルシリーズの第1戦。前身である米子Sは、20〜24年の過去5年に限ると、比較的若い馬の活躍が目立っており、6歳以上の馬は〈0 2 1 35〉でした。
また、JRAのGⅠかGⅡにおいて5着以内となった経験がない、かつ父にディープインパクト系以外の種牡馬を持つ馬は〈2 1 0 36〉。3着内率は7.7%止まりです。今年も格の高いレースで善戦したことのある馬や、ディープインパクト系種牡馬産駒を中心に据えるべきでしょう。
なお、出走頭数が13頭とやや少なかった23年を除くと、前走の4角を8番手以下で通過した馬は〈0 0 1 25〉。先行力が低い馬はあまり強調できません。
出走予定馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのは、チェルヴィニア、ニホンピロキーフ、レーベンスティールあたり。それぞれ実績上位ですし、素直に信頼していいと思います。
WIN⑤の府中牝馬Sは、負担重量と馬齢がポイント。同時期に施行されていた21〜24年のマーメイドSにおける3着以内馬12頭は、いずれも負担重量が53キロ超、もしくは4歳以下でした。実績が心もとない5歳以上馬は評価を下げるべきでしょう。
さらに、前走の馬体重が480キロ未満、かつ4角通過順が4番手以下だった馬は〈0 0 2 29〉。ゴチャついた展開になりやすいハンデキャップ競走ですし、大型馬や先行力が高い馬を重視したいところです。
今回より短い距離のレースをステップに臨んだ馬が苦戦気味だった点も加味すると、今年はセキトバイースト、ミアネーロ、ラヴァンダあたりが楽しみ。もっとも、施行条件が大きく変わったばかりなので、手広く押さえておくに越したことはないと思います。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。