先日の宝塚記念は「競馬放送局」で公開している最終予想でメイショウタバルを本命にして的中。
同馬はこれがGⅠ初制覇となりましたが、宝塚記念はGⅠ初制覇の馬が勝利するケースが昔から多い傾向があります。そうなる理由は、クラシックが行われない「非根幹距離」で行われるから。芝2200メートルで行われるレースは「日本の主流血統とは相反する血統」を狙うと儲かります。
ラジオNIKKEI賞も宝塚記念と同様のアプローチで、過去に何度もボロ儲けしたレースの一つです。宝塚記念同様、福島の芝1800メートルで行われるラジオNIKKEI賞もGⅠが行われない「非根幹距離」だからです。
「非根幹距離」で好走する馬は、JRAの主流血統とは相反する持続力や馬力を強化された血統。日本の主流血統であるであるサンデー系種牡馬の影響が薄い血統馬が走ります。
日本の非主流能力である持続力を強化された「父米国型」はマイナーのため、出走頭数も少ないのですが、この重賞では好走率が高くなります。
過去10年で14頭(すべて6番人気以下)のみの出走で、成績は次のとおり。
【15年】マルターズアポジーが12番人気で3着。
【17年】ロードリベラルが9番人気で3着。
【19年】マイネルサーパスが9番人気で2着。
【22年】ショウナンマグマが8番人気で2着。
このように、少ない出走数ながら高確率で馬券になっています。
父も母父も「非サンデー系」の馬は、20年にパンサラッサが7番人気で2着、21年はヴァイスメテオールが1着、ノースブリッジが7番人気で3着、23年にシルトホルンが2着、24年はオフトレイルが6番人気で勝利を収めました。
センツブラッドは父がルーラーシップで母父はハービンジャーと、どちらもサンデー系ではない種牡馬。先に書いたように、当レース向きのサンデーの影響が低い配合馬です。
また同馬は、キングカメハメハとハービンジャーの組み合わせ。この組み合わせは重賞でも通用するスケールの大きい馬を出しやすく、今年の大阪杯を勝ったベラジオオペラや、昨年のBCターフで2着したローシャムパークも同じ配合パターン。
適性、スケールともに、当レースで馬券になれる可能性の高い馬と言えます。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「フォーメーションと合成オッズを使いこなして効率的に馬券で儲ける方法」(オーパーツ・パブリッシング)ほか多数。