かつて巨人軍の長嶋茂雄監督は、18歳の若者に将来を背負わせるべく「4番1000日計画」をぶち上げた。その構想は実を結び、松井秀喜は日本を代表する4番打者として活躍。国民栄誉賞まで同時に受賞した。そして今、将棋界でも末恐ろしい、いや、すでに中...
記事全文を読む→渡辺明
将棋の世界で新時代の幕が上がった。7月16日、「第91期ヒューリック杯棋聖戦」の第四局(関西将棋会館)で現役最年少プロ棋士・藤井聡太棋聖(18)が「魔王」渡辺明二冠(36)に勝利し、「棋聖」のタイトルを獲得したのだ。17歳11か月の快挙に前...
記事全文を読む→デビュー直後の29連勝快進撃も記憶に新しい藤井聡太。あれから3年余り、その進化はもはや「異次元」レベルと評される。最年少タイトルに挑戦した藤井の強さの秘密はどこにあるのか。「7つのファイル」をひもとくと‥‥。デビュー以来、怒濤の快進撃を続け...
記事全文を読む→デビュー以来、怒濤の快進撃を続けてきた藤井聡太七段(17)への注目度が俄然高まっている。きっかけは渡辺明棋聖に挑んだ「ヒューリック杯棋聖戦」で2連勝を果たし、初タイトル獲得に王手をかけたからだ。五番勝負を終える7月中にあと1勝すれば、屋敷伸...
記事全文を読む→対局の日は終日、盤の前にいる、座業であるのが棋士。ゴルフを趣味にあげる棋士がいるのは、体力維持も兼ねているからだ。渡辺もスポーツジムでウエートトレーニングをしたり、長距離走をしたりしているが、趣味は何といっても競馬。競馬場に行って馬券を買い...
記事全文を読む→羽生と渡辺のツートップは必然的に収入面でも群を抜いている。12年の獲得賞金・対局料ランキングは羽生1位(9175万円)、渡辺2位(7197万円)。3位の森内俊之名人(42)以下を大きく引き離しているが、高収入の目安となる1000万円を超える...
記事全文を読む→王将を奪取し再び二冠に返り咲いた渡辺竜王は、棋王の座にも王手をかけている。取れば羽生三冠に並ぶことになり、2強の実力と名声はますます輝きを増していくのだ。そんなライバルの歴史に残る「17時間の激闘」の舞台裏をクローズアップする。竜王を9連覇...
記事全文を読む→勝負の世界では、トップの座に君臨する者は追われる立場にある。そして、それがいつしか逆転現象に及ぶことも──。業界屈指のスター棋士・羽生に肉薄する若き天才・渡辺が2冠目を奪取し、獲得賞金でも猛然と追い上げる。いよいよ交代劇が現実のものとなりつ...
記事全文を読む→さるベテラン棋士も、こう話す。「かつての将棋界は個性派の集まりでした。短手数で投了することがあった天才肌の芹沢博文さんはその一人で、酒飲みで競輪好きでもあった。それでいて、兄弟子として中原誠十六世名人を鍛えに鍛えた。それに、米長さんみたいに...
記事全文を読む→名勝負を演じた両者には共通点が多い。生まれは埼玉だが東京・八王子で育ったのが羽生なら、渡辺は東京・葛飾出身。小学生名人で、中学生で四段になったそれぞれ3、4人目の棋士(将棋は四段からがプロ)であり、初タイトルも竜王だった。07年に現役を引退...
記事全文を読む→世紀の対局現場を再現しよう。10月18、19日の第1局は先手・渡辺、角換わり92手で羽生の勝ちとなる。第2局(10月30、31日。先手・羽生)は相矢倉131手で、続く第3局(11月13、14日。先手・渡辺)も、横歩取り138手で羽生が3連勝...
記事全文を読む→かつて大山康晴、中原誠、谷川浩司へと移った覇権は、長らく君臨するスター・羽生善治へと継承。そこに猛然と現れた刺客が、一回り以上も年が離れたもう一人の天才棋士・渡辺明だった。将棋界に生まれた新たなライバル関係は必然的に、数々の名勝負を生む。類...
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