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星野がいなければ中日OK
トレード先のヤンキースは、放出を受け入れたイチローの希望球団だった。
「かつてイチローは『ヤンキースタジアムは特別だから、一球一球のプレーを大切にしたい』とまで話していた。諸事情で結局流れましたが、球宴でイチローが唯一ホームラン競争への出場をOKした年があり、それは同球場が開催地だったからです。また、メジャー1年目にやはり球宴出場を果たした際には、ロッカールームでバーニーのユニホーム上下を借りて試着。それで満足すると、オフィシャルのカメラマンにすら証拠写真を撮らせなかった。悪ふざけしてもいい場面でのそんな態度に、本気さを感じましたね」(前出・メジャー担当記者)
そんなイチローがついに憧れのヤンキースに入団を果たしたわけだが、役割は今季絶望となった外野手・ガードナーの穴埋めと言われている。よほどの成績を残さなければ、今オフの再契約はないのが既定路線。
つまり今回のトレードは、日本プロ野球界への復帰機運も高めているのだ。
「巨人・渡辺恒雄会長(86)は今年、本人に監督打診までして熱心にラブコールを送っている。巨人ならば、たとえ力の衰えたイチローでも10億円は用意するでしょう」(巨人番記者)
巨人一歩リードのように思われるが、実は対抗馬がいる。地元球団として、イチローが幼少の頃から応援してきた中日だ。オリックス在籍時代にも、中日の応援に球場まで足を運び、日本シリーズを観戦したほど筋金入りのファンである。
「マリナーズ時代のイチローが、子飼い記者以外の取材にはまともな対応をしなかったのは有名ですが、例外として、テレビやラジオなど名古屋のメディアが訪れると親切にしましたね」(メジャー中継関係者)
ヤンキース入りを実現したように、イチローにとって中日入団も悲願となる。
「高校時代のイチローは父親の売り込みもあり、中日のスカウト陣と相思相愛だった。ところがドラフト指名直前に、当時の星野仙一監督(65)はイチローを投手として見ていて、戦力にならないと判断、鶴の一声で指名を回避しました。だからイチローは、前回のWBCで星野監督就任説が流れると非公式にノーを突きつけたんです。でも、今は中日に星野監督はいませんからね」(前出・球界関係者)
日本球界に戻れば、地元がイチローをいじめることなど皆無だろう。
いずれにせよ、ヤンキース・イチローが誕生したばかりだというのに、同時に「50まで現役」と語っていた天才打者の晩年も、いよいよ近づいてきている‥‥。
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