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記事全文を読む→夏休み旅行に異変!航空券は高いのに「国内より海外の総額が安い」逆転現象が起きていた
「燃油サーチャージが高いから、今年の夏休みは国内旅行か近場にしておこう」
昨今の「なんでもかんでも値上げ」の世の中で、そんなことを言う人が増えている。事実、国際線の航空券はコロナ前と比べ、高止まりが続いている。原油価格の上昇に加え、中東情勢の緊張が大きく影響しているのは明らかだ。
アメリカとイランの対立が続く中、航空会社は燃料コスト上昇への警戒を強めており、燃油サーチャージは高水準が続く。その結果、東南アジア方面ですら、以前より割高感が増しているのだ。
ところが旅行業界では、意外な「逆転現象」が起きていた。航空券だけを見ると高く感じる海外旅行だが、宿泊費まで含めた総額では、国内と海外の差が急速に縮まっているのだ。
訪日客の急増を背景に、東京や京都、大阪ではホテル代の高騰が続く。以前なら1万円台で泊まれたホテルが、2万円を超えるケースなど珍しくない。
韓国ソウルでも同様で「近くて安い旅行先」というイメージは薄れつつある。
翻って、東南アジアはどうかといえば、例えばタイやベトナム、マレーシアではコロナ後にホテル開発が進み、宿泊施設による価格競争が続いている。航空券は値上がりしたものの、ホテル料金は落ち着いており、日本のビジネスホテル並みの価格で高級ホテルに泊まれるケースもあるのだ。
旅行産業関係者がアドバイスする。
「旅行先を選ぶ際、多くの人は航空券の値段だけを見てしまいます。例えば韓国が3万円、タイが5万円なら、その時点で『タイは高い』と判断しがちです。しかし本来、比較すべきなのは旅費の総額です」
3泊4日旅行のケースを比較計算してみると…
例えば3泊4日の旅行で、韓国への航空券が3万円だったとしても、ソウル市内のビジネスホテルクラスに宿泊すれば、ホテル代だけで4万5000から6万円程度かかることはよくある。旅費総額は8万円から9万円台になる計算だ。
これをタイと比較してみると、航空券こそ6万円前後とかかるものの、バンコク市内ではソウルと同クラスのホテルが1泊1000バーツから1500バーツ(約4800円から7300円前後)で見つかることが少なくない。ホテル代や現地での滞在費の差が大きいため、旅費の総額ではソウルとの差が想像以上に縮まり、旅行スタイルによっては逆転してしまう。
近年は物価上昇も旅行者の負担になっている。円安の影響は韓国でも東南アジアでも同じだが、飲食代や交通費を含めた滞在コストまで考えると、日本人旅行者は東南アジアを割安に感じがちであり、「結果的に安かった」という声は多い。
かつての東南アジア旅行は「航空券もホテルも安い」が魅力だった。しかし現在は「航空券は高いが、ホテルや現地の滞在費は安い」に変化。逆に日本や韓国は、航空券の安さを、ホテル代や物価上昇が打ち消している。
旅行上手が見るべきは航空券の値段ではなく、旅費の総額だ。今年の夏は「航空券が高いから無理」と決めつける前に、トータルコストを計算してみる。場合によっては、近場より遠方の方が安いという「逆転現象」に驚かされるかもしれない。
(旅羽翼)
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