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日ハム“清宮幸太郎入団”で「玉突きドミノ」が勃発(1)清宮が守れるのは一塁だけ

 相思相愛と言われる日本ハムが交渉権を獲得して、「清宮ドラフト」は幕を閉じた。いよいよ入団を待つばかりとなったが、実は新たな難題が持ち上がっていたのである。ハジかれる選手の、収まるところに収まり切れない「玉突きドミノ」が球界を襲うというのだ。

 早稲田実業・清宮幸太郎(18)の指名に7球団が競合した今年のドラフト。巨人、阪神、ヤクルト、日本ハム、ソフトバンク、楽天、ロッテによるくじ引きが行われ、みごとに当たりクジを引き当てたのは日本ハムだった。

 ドラフト会場にある各球団のスカウト控え室では「またか」「やっぱり」という声が渦巻いていたという。

「10月2日に清宮は10球団と面談をしましたが、指名リストから外していた広島同様に日本ハムは現れませんでした。栗山英樹監督(56)はキャスター時代から清宮の父でヤマハ発動機ラグビー部監督の克幸氏(50)と取材を通じて昵懇で、早実の和泉監督と日本ハム・大渕スカウト部長も早大野球部の先輩後輩ということもあって、両者の関係の深さは有名だった。密会説が他球団の間でずっと流れていました。日本ハムにしてみれば、他を疑心暗鬼にさせて1球団でも競合チームを減らそうという戦略だったのでしょう。あくまで最後はくじ引きですから、その清宮獲得の執念が運まで呼び込んだのですかね」(某球団の編成関係者)

 日本ハムはドラフト直前に早実の大先輩・荒木大輔氏(53)の2軍監督就任を発表。まさに「清宮シフト」だ。まんまとクジを引き当てたわけだから笑いが止まらないのも当然だろう。

 清宮サイドにしても育成システムが整い、ダルビッシュ有(31)や大谷翔平(23)を育て上げたうえで、ポスティングによるメジャー移籍も認めている日本ハムへの入団なら万々歳だ。しかも、春季キャンプの前半をメジャーのキャンプ地・アリゾナで行うため、もともと「メジャー志向を持つ清宮が最も行きたかった球団」だったと言われている。

 全てが順風満帆に進み、あとは入団後の清宮が活躍していく道すじをつけるばかりとなったが、新たな問題が生まれていた。

「栗山監督は『清宮を使う』と公言しています。しかし守備力が不安だらけの清宮は、一塁しか守れませんから、DHのあるパとはいえ、必然的にポジションがかぶって出番が減る中田翔(28)はおもしろくないでしょう」(球界関係者)

 日本を代表する主砲が、高卒ルーキーに定位置を奪われる状況が出来上がるのだ。一波乱あるだろう。

「そもそも中田は、先輩の稲葉篤紀氏から受けた社会人としての指導を継承し、若手に目標を言わせて、それを達成すれば“中田賞”を出すほど面倒見はいいです。一方で朝まで酒を飲んで二日酔いでグラウンドに来ては、まぶたを腫らしているなど、悪影響も問題視されてきた。高校時代には気に入らない先輩を乾燥機にぶち込んだ武勇伝を持つほど、キレたら手がつけられないですから、『清宮が中田にいじめられて潰されないか』と心配している球団関係者もいます。中田が今季取得したFA権を行使して出ていってくれれば全てが丸く収まるのですが、今のところ、獲得に手をあげる球団が不透明で困っている。そこで浮上しているのがトレード案なのです」(前出・球界関係者)

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