11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と身に染みるようになると、仕事帰りの赤提灯や大衆酒場で恋しくなるのが、湯気立ち上る燗酒だ。夏場の冷酒一辺倒から温かい日本酒へシフトする左党が増える時期だが、暖簾をくぐって開口一番「とりあえず熱燗で!」と大雑...
記事全文を読む→吉永小百合の「過去・現在・未来」(8)試写会場で聞こえたイビキ
それから女優活動を「再開」した小百合の作品の完成試写会には、私は必ず呼ばれていた。ある試写会場での関係者向けのプレビューで「小百合ちゃん!」と声をかけたら、「いい席がなかったら言って下さいね」と。期待して見たその作品が「天国の駅」(84年・東映)だった。死刑囚の役に挑戦するなど、冒険しているなと感じた、いい作品、演技だった。
その後も折にふれ、私は参謀みたいに「こういう役をやったらいいんじゃないか」と、小百合にアドバイスを送っていた。
ところが、「玄海つれづれ節」(86年・東映)、「華の乱」(88年・東映)の出来がよくない。前者は例えば、賭場で手の甲にドスを突き刺される演技が変だし、トリオで歌い踊る場面も稚拙、拙劣(演出の問題だが)。後者に至っては、試写会場のどこかから、ガーガーとイビキが聞こえてきたのを覚えている。
それでも私はまだ、「今後、何かあるんじゃないか」と期待しながら観た「霧の子午線」(96年・東映)。これがどうにもよくなかった。
さらに、昔の恋人・渡哲也(76)と共演した「時雨の記」(98年・東映)、「長崎ぶらぶら節」(00年・東映)にも閉口。渡が舞台挨拶で、
「せっかく吉永さんとこうしてやるなんて、めったにないこと」
と言っていたのだけど。
決定的だったのは、「千年の恋 ひかる源氏物語」(01年・東映)。思わず試写会場を途中退席してしまうほどだったからだ。
この間、唯一いいと思わせてくれたのは、「女ざかり」(94年・松竹)。かつての日活時代の良さが甦ったようだと思ったからだった。
小百合が仕事をセーブし、やがて復帰してからの「小百合らしくない」作品、演技を苦い思いで観ていた私だったが、コトここにきて、我慢も限界に達してしまった。
私は「千年の恋──」について書き綴ったファックスを、小百合に送った。
〈途中で出てしまいました。あまりによくなくて〉
すると小百合から同じくファックスで送られてきた返信には、
〈ほめてくださるまで、お会いしません〉
と書かれてあったのだ。
小百合が小百合でなくなった原因はどこにあるのか。
かつて、映画が斜陽になってくると、小百合はテレビドラマに出ていたことがある。当然のことながら、映画とテレビは違う。スクリーンは大きいけど、テレビカメラ、テレビ画面はそれとは全く異なる。乱暴を承知で言ってみれば、こまごま、ちょこまかとした演技になるのだ。
中平まみ(作家)
アサ芸チョイス
脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...
記事全文を読む→泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...
記事全文を読む→毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...
記事全文を読む→

