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記事全文を読む→「2つの映画で主演女優賞」篠原涼子を“食っていた”意外な俳優陣とは?
“今年一番の感動作”との評判もある公開中の映画「人魚の眠る家」。主演の篠原涼子が、水の事故で脳死状態となった自分の娘が目を覚ますことを信じ自宅ケアに懸命になるうち、次第に常軌を逸していく。そんな難しい母親役を演じきった。そして、今作と「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で、今年の報知映画賞・主演女優賞に輝いた。原作は直木賞作家・東野圭吾氏の同名小説。
今作についてネット上では、篠原の演技に対して、〈涙が止まらなかった〉〈子供を思う狂気じみた表情も愛情ある優しい表情も伝わってきた〉といったものから、〈映画やドラマになると、CMやバラエティとは打って変わって、豊かな表情に女の情念を感じさせる凄みのある演技をする〉といったものまで、言葉を尽くして絶賛する意見がみられた。重いテーマだけに、本人も出演することに悩んだというが、大きく役者としての幅を広げたことは間違いないだろう。映画関係者が語る。
「篠原の演技は、確かに素晴らしかった。でも、それ以上に彼女を“食って”っていた俳優陣が、子役たちでしょう。篠原演じる薫子の脳死状態の娘・瑞穂が自分の小学校の入学式に連れて来られたことを嫌がる弟のセリフ。終盤、自分の行動が原因で瑞穂を脳死状態にさせてしまったことに、泣きながら『ごめんなさい、ごめんなさい』と従姉妹役の子役が吐露するシーンも迫力がありましたね。一方で、薫子の住む豪邸の庭にはバラなどの花が常に満開で、室内も生花や植物の絵などが飾られ、柔らかい光の取り入れ方をしていて、まるでおとぎの国のような錯覚を起こさせます。映画は脳死を“死”と受け止めるか否かという重い命題をテーマにしていますが、昏々と眠り続ける瑞穂は、まるで“眠りの森の姫”のようでもありました。篠原の主演賞は、脇を固める俳優陣、さらには演出に関わる監督やスタッフたちの努力が大きく寄与しているといえるでしょうね」
一方、批判的な感想としては、篠原演じる薫子と薫子の夫(西島秀俊)が娘の延命措置を望んだ決断に対し、〈金持ちの家だからできることなのでは?〉〈恵まれた経済環境を前提にしている点に少し違和感を覚えました。母親の頑張りには頭が下がる思いでしたが、行きつく結論を先延ばしにしただけという見方もできると思いました〉といったものがあった。
他に女優陣では松坂慶子、川栄李奈がその魅力とともに、いい意味で作品にアクセントを与えている、という点も含め、さまざまなことを考えさせる作品となっている。篠原は自分の女優力を十二分に引き出せる作品に巡りあう“運”も持っていると言えるかもしれない。
(島花鈴)
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