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記事全文を読む→ビートたけしの名言集「ノリノリで楽屋を動き回るライブ前の姿」
去年の9月、熊本で開催された「ビートたけし“ほぼ”単独ライブ 第6弾」でのことです。座席数1800ほどのライブ会場に16時入りした殿は、関係者入り口から直接舞台へ向かうと、すぐさまリハを開始。そのリハも「まっ、大丈夫だ」と、15分程で切り上げ、楽屋へと入りました。
殿が楽屋に入り10分程すると、この日、普通にライブを観覧に来ていたB&Bの島田洋七師匠がご挨拶に訪れ、そこから40分程、お二人で“爆笑雑談”を繰り広げたのでした。
そして、洋七師匠が楽屋から去ると、「よ~し、ちょっと早いけど着替えるか」と、17時ちょい過ぎ、本番の2時間も前に、用意された衣装へと着替えを済ませたのです。この時、その場にいた誰もが〈殿、いくらなんでも2時間前は早いんじゃないですか?〉と、心の中でツッコんだことでしょう。が、外野の心のツッコミなどお構いなしに着替えを済ませた殿は、その衣装がよほど気に入ったのか、ノリノリで楽屋内を動きまわり、たちまち笑い声を響かせていました。
ちなみに、この日の殿の衣装は、当時何かと世間を騒がせていた、某大学アメフト部の“あの悪質なタックル問題”をからかった、その大学とまったく同じ赤いアメリカンフットボールのユニホームとヘルメット姿であり、もちろんユニホームの下には、本物のこんもりとしたプロテクターも装着され、腰から下はピッチピッチのスネまでしかないタイトなズボンを履き、とにかく、完璧なアメフトコスプレでした。
想像してください。身長168センチの、御年71歳になる殿が、本番の2時間も前から、しっかりとヘルメットまでかぶり、狭い楽屋で、時に片手を地面につけ、クオーターバックのポーズを取ったり、時にヘルメットをかぶったまま、鬼瓦権蔵の「冗談じゃないよ!」的な動きをするのです。それはもう“その格好で殿にそんな動きされたら、笑うしかないじゃないですか!”状態になるのは当然のことでした。
そんなノリノリの殿を見ていて〈テレビのど真ん中で40年近く笑いを取りまくってきた方が、地方ライブ前の楽屋で、まだ飽き足りずに、笑いをかっさらっていくのか!〉と、改めておののくと同時に、殿が10年程前、何かのインタビューで、
「昔はただ歩いてるだけで『あっ、たけしだ!』なんて指さされて、何もしてないのに笑われるのが大っ嫌いだったけど、もうこの年になると、何でもいいな。歩いてて気づかないうちにウンコなんか漏らして笑われても、もう何だってよくなるな」
と言っていたことを思い出し〈いやいや、まだまだ全然、『笑われるんじゃない。笑かすんだ!』イズムじゃないですか〉と、勝手に解釈しては、ライブ前に少しばかり感動したのをよく覚えています。
そんな殿の次の単独ライブは、12月6日、福岡は北九州市で開催決定となりました。ぜひ。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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