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伝説のパチプロ集団「梁山泊」25年目の真実(6)女性専用台をある方法で攻略

 全国各地で店側だけでなく、ヤクザや警察官と攻防を繰り広げましたが、できるだけ事前に対策されたくないので、「明日はどのホールに行くのか」ということには気を配りましたね。

 東京を攻めたあとも、東北方面に北上すると見せかけて、次の日は九州地方へということもありました。もちろん、九州を攻めるにしても、鹿児島県から順に北上するようなわかりやすい行動は取りません。

 例えば、長崎県には山口県から飛行機をチャーターして乗り込みました。主に新幹線で移動していましたが、時間も費用もかかりすぎるので調べてみると、チャーター機が意外に安いことがわかったんです。

 確か一人当たり5万円もかからず、1時間ほどで現地入りできました。まあ、それでも高いと思われるかもしれませんが、当時は1日で一人当たり30万円ほどの稼ぎが見込めましたから、それぐらいは安いものでしたね(笑)。

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 なんとも豪華な旅打ちだが、それを可能にしたのが攻略台だった「春一番」の人気ぶり。爆裂機として話題になり、全国に17万台以上も設置されていたのだ。当時のホール数は約1万8000店で、その9割が設置していたという。

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 当時のニュースでも触れられましたが、一般の人からすれば「お店はなぜ、攻略方法が存在する機種を撤去しないのか?」と不思議に思えますよね。

 簡単に言えば、ホールの収益率が他の機種に比べて2倍近くもよかったからです。攻略法を知らなくても、運がよければ3、4連チャンするような爆裂機ですから、朝イチから閉店まで、とにかく稼働率のいい機種でした。

 しかも当時は、新台規制が厳しくなってきていて、少しでも長く稼働させたいという店側の思惑も重なったことも大きいでしょう。たとえ梁山泊が来たとしても、すぐにまた回収できるというわけです。

 だからこそ、店としてはそう簡単に「春一番」は外せない。しかし、梁山泊に打たせて損害を出したくない。なので、いろいろと対策を講じてくるわけです。

 あれはちょうど北関東の群馬県や東北地方の宮城県を攻めていた時です。あるホールが「春一番」のシマを全て「女性専用台」にしていたんです。メンバーの中に女性は一人もいませんから、我々は打つことができません。

 すると、大阪グループの大野クンたちが「じゃあ、明日は女の子たちに打たそう」と言って、夜の街に消えていった。私たちは夕食後の打ち合わせが終われば翌朝まで自由行動で、大阪グループの面々はネオン街で遊ぶことが多かった。

 そして翌日、大野クンたちがキャバクラ嬢を連れて現れた。彼女たちのアルバイト料は3時間で5万円。大当たり後の連チャン打法はメンバーが後ろから指示をするので、女の子たちはわざわざ攻略法を覚える必要もありませんからね。彼女たちは目を丸くしながら楽しそうに打っていましたよ。

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 結成から1年もすると、周囲の見る目も変わってきた。サングラスにイタリア製の高級シャツを着た男たちがドル箱を積み上げる姿は、最初こそ異様な光景に映っていた。しかし、テレビや雑誌で取り上げられるようになると、ホールで声をかけられるようになり、しだいにヒーロー的な存在になっていった。

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 私たちは2種類の攻略法(ランプ打法とリズム打法)をテレビや週刊誌に明かしていました。「この攻略法は合法です。どうぞ皆さんもいっぱい儲けてください」というスタンスです。ただ、その一方で「やり方はわかっても簡単にはマネできませんよ。こっちはプロですから」という思いもありましたけどね。

 こうして「梁山泊」という名前が浸透してくると、おじさんやおばさんが隣の席から「どうやってやるの?」なんて、話しかけてくるようになりました。もちろん、その場で攻略法を教えるのは難しいので、大当たり中であれば「天国モード」に入っているかどうかを見てあげたり、「フルオープン打法」を教えてあげたりはしましたよ。

 そもそも「自分たちだけが儲ければいい」なんて、少しも思っていませんでしたから。

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