芸能

ビートたけしの名言集「ここ、漫才ブームの頃、営業で来たな」

 12月6日、「ビートたけしほぼ単独ライブ第9弾in北九州」にて、殿と北九州は小倉へ行ってきました。ライブの内容は、例によっての圧倒的口外禁止ネタのオンパレードのため、一切こちらで触れることはできませんが、ライブ、打ち上げと、殿の怪物ぶりに、改めて、驚かされた旅となりました。

 殿のライブは1年程前から「あなたの街にビートたけし」をキャッチフレーズに、熊本、仙台、名古屋、そして北九州と、地方での開催をメインとしてきたのですが、いつも驚くのは、どこの地方会場へ行っても、

「あっ、俺、ここ、漫才ブームの頃、営業で来たな」

「そうだよ。この会場、軍団とコンサートで来たな」

 といった具合に、過去に仕事で訪れているのです。

 そんな殿の発言を聞くたびに、改めて“40年近く売れ続けている殿のすごさ”を実感したりいたします。

 熊本での開催の時も、ライブ会場の楽屋に遊びにきたB&Bの洋七師匠が「そういえば、ここ、昔来たよな」と口火を切ると、殿もすかさず「そうだよな。お前と俺(B&Bとツービートね)で来て、1時間ずつ漫才やらされたよな」と、一気に記憶を呼び覚ますと、洋七師匠も「せやせや、ぎっちり満員の中で、1時間ずつ漫才やったわ」と、あの狂乱の漫才ブームを、ふたりして実に楽しそうに振り返っていました。そして、殿はしみじみと、

俺たちは漫才だから、マイク1本あればいいんだよ。リハもいらねーし、来てしゃべるだけだから。だけど演歌歌手なんかだとよ、バンドも入れなきゃなんねーし、専属の司会なんかも入れるから、その分の泊まり代と交通費だけでも、やたら経費がかかってしょうがねーんだよ。それで地方の興行主が、漫才師だったら経費がかからねーし、儲かるって気づいて、みんな、俺ら漫才師が呼ばれるようになったんだよ。だけどあの頃は営業で毎回2組で2時間やってたんだから、よくやってたよな」

 ちなみに、今の芸人の営業は、だいたいが5~6組で座組を組んでいきます。

 で、今回の北九州ライブの会場でも、熱心なたけし信者の方が、約35年前のビートたけし&たけし軍団コンサートのチケットの半券を大事に保管していて持参し、本番前、殿にサインをおねだりしていました。その半券の話を、改めて打ち上げの場で殿に振ると、

「コンサートって言えば、あれだよ。初めて歌のライブやった時よ、出てって1曲歌って、そのあと2時間漫談して、『それではいよいよ最後の曲となりました』って、2曲しかやらなかったんだよな」

 と、ライブ後でお疲れだというのに、瞬時に漫談モードでしゃべりだし、打ち上げに参加された、地元の皆様をどっと沸かせていました。ライブで2時間しゃべり、打ち上げでも2時間ずーっとしゃべりっぱなしだった殿。翌日、昼の便で東京へ戻ると、すぐさまゴルフ練習場へ向かい、夜は生放送に出演していました。つくづく、タフです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身