芸能
Posted on 2013年07月25日 10:00

萩本欽一「青島幸男さんから教えられた言葉の影響は、すごく大きかった」(1)

2013年07月25日 10:00

 豪邸に住み、外車を乗り回して、腕には何十万円もする時計──芸能人って、そういうイメージがあるようです。

「欽ちゃんってどんな家に住んでるの?」とか「どんな車に乗ってるの?」って聞かれて、「小田原の近くのね、山の中にある小さな家」とか「国産の車だよ」って答えると、「へぇ~!」という顔をする人が多いんです。

「稼いでるんでしょう? もっと使えばいいのに」

「意外とケチなんだねぇ」

 そんな感想が返ってきます。

 実は、僕も「大きな家が欲しい」「外車に乗りたい」と思う時期がありました。

 18歳で芸人を目指し、25歳までの7年間はまったく売れずに貧乏生活が続きました。

 サングラスをして、外車に乗って、いかにも芸能人という感じの人を見ると、

「よ~し、有名になってお金が入ってきたら、僕もやってやる!」

 と思っていました。

 坂上二郎さんと結成した「コント55号」でテレビに出るようになったのは僕が26歳の時(1968年)です。翌年からは週5~7本のレギュラー出演。

 お金も入ってきました。さっそく買いましたね。ロレックスの何十万円もする時計とか、金のカフスボタンだとか。キンキラキンの物を得意そうに身につけてたんです。

 でも、こういう高い物って、あんまり体になじまないんですね。何十万円もする時計を腕にはめてると、どうも落ち着きません。

 それでも「芸能人だから、こういう時計をしなくちゃいけないんだ」と自分に言い聞かせ、無理にはめていました。

 ただ、サングラスだけはとうとうしませんでした。外国製の高いサングラスを買ったことは買ったんです。僕ってタレ目でしょう。

「このタレ目が隠れて、きっといい男になるぞ」

 ドキドキしてかけてみたら、これが大笑い。まったく似合わないんです。

 大金を持って競馬場にも行きました。売れない頃は1000円ぐらいの資金で馬券を買っては負け。

「お金があったら、いざという時に大きな勝負ができて、きっと勝つはずだ」

 そう思っていました。

「やっと大きな勝負ができる!」

 1つのレースに50万円をぶっ込みいざ勝負! そして結果はスッテンテン。

 お酒が飲めないのに銀座にも通いました。

「芸能人は有名になったら銀座で飲まなくちゃいけないんだ」

 自分で勝手にそう決めつけてたんです。

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