スポーツ

江川卓が一球で仕留められた野村克也の現役晩年“打つ気ナシ”からの豹変

 2月11日は、2020年に亡くなった野村克也氏の命日である。野村氏は史上2人目、パ・リーグでは初となる三冠王を達成したレジェンドながら、後に「ID野球」を引っ提げヤクルトスワローズを4度のリーグ優勝、3度の日本一に導き「野村語録」なる名言も多数生まれたことから、名将としての印象が強い。

 もっとも、南海時代には、本塁打王9回(9回獲得、8年連続獲得はいずれもパ・リーグ記録)、打点王7回(7回獲得、6年連続獲得はいずれもパ・リーグ記録)と、軒並みタイトルを手にした偉大な選手であったことは周知の通りである。

 元巨人の江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネルの2月2日付け投稿回で、そんな野村氏との1度の対戦の思い出を振り返った。

 江川氏が巨人で活躍を始めたのは、1979年のこと。80年シーズンを限りに西武ライオンズで引退した野村氏にとっては、晩年も晩年である。

 一度オープン戦で野村氏と対戦したことがあるという江川氏。そのとき、野村氏はバッターボックスに入るまでまったく「打つ気」を感じさせなかったのだが、「投げたら急に打つんですよ。(中略)だいたいバッターボックス入ってくるときに、(打つ)気が入ってるかどうか、1球目から来るかどうかボクらはわかるんですけど、まったく打つ気無くて打席に入ってきて、投げたらカーンっていきましたからね…」と驚きを交え振り返った。

 殺気をさりげなく隠しながら、いざ刀を抜くと瞬く間に相手を両断してしまう剣士の物語を拝聴したような、実に見応えのある動画だった。

(ユーチューブライター・所ひで)

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