政治
Posted on 2022年08月23日 05:58

カネと疑惑にまみれた国会議員は爪の垢を煎じて飲め!清廉潔白すぎる大名の生涯

2022年08月23日 05:58

 最初で最後の信濃国田野口藩主・大給恒(おぎゅう・ゆずる)、旧名・松平乗謨(まつだいら・のりかた)は、なんとも清廉潔白な元大名だった。

 日本赤十字社の前身・博愛社の設立と育成に貢献。佐野常民が「日赤の父」と呼ばれたのに対し「日赤の母」と呼ばれた人物だ。

 老中、若年寄、そして陸軍総裁など江戸幕府の要職を歴任した恒は当初、名門・大給松平家に流れをくむ三河国奥殿藩の8代藩主だった。

 奥殿藩は、三河国額田郡の奥殿陣屋(現在の愛知県岡崎市奥殿町)に藩庁を置いていた。だが、信濃国佐久郡(現在の長野県佐久市)にも領地があり、そちらの方が実際は大きかった。

 そのため、文久3年(1863年)ごろに藩庁を移転。これを契機に、田野口藩となったのである。慶応3年(1867年)には城郭内の御殿が完成したが、間もなく明治維新を迎えたため、城郭は未完成のままだったという。

 慶応4年(1868年)、戊辰戦争を契機に陸軍総裁、老中を辞任。幕府との決別を表明するため、松平から大給へと改姓した恒は明治6年(1873年)、新政府からメダイユ取調御用掛を命じられて、世界の勲章制度に関する調査を開始した。

 以降、それに関わる仕事に人生を捧げ、明治28年(1895年)には賞勲局総裁となった。そして明治40年(1907年)には、賞勲制度の確立を認められて華族、伯爵となったのである。

 賞勲に関わる職を歴任していたことから、「李下に冠を正さず」を実践した人物だった。宮中三大節、観桜、観菊などの宮中行事には顔を出さず、他人との交際も絶っていたという。まさに謹厳実直を絵に描いたような生活ぶりだった。

 政治と金の問題が世間を騒がせることの多い今の政治家には、爪の垢でも煎じて飲ませたい、旧大名家のお殿様だろう。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク