スポーツ
Posted on 2014年06月26日 09:57

山口健治の“江戸”鷹の目診断「取手記念」

2014年06月26日 09:57

優勝候補の筆頭は脇本雄太の逃げ切り

 成績のギアを一段上げるには、戦法に幅を持たせることも効果がある。

「取手記念」(6月26日【木】~29日【日】)に出走予定のS級S班は、後閑信一金子貴志。2人は前走の宇都宮高松宮記念杯でセミファイナル敗退も、調子落ちは感じさせなかった。ただし、今回は決勝戦で稲川翔のGI初Vに貢献した脇本雄太が立ちはだかる。この快速先行を相手に、どんな戦いを見せるかがシリーズの焦点になりそうだ。

 地元の芦澤大輔が伸び悩んでいる。機動力に自信があるからだろうが、要のレースで好戦して届かずを繰り返しているのは、決め手が足りないことに尽きる。宮杯を勝った、同期90期の稲川は、すでに追い込みの地位を確かなものにしつつある。

 動きのいい芦澤がヨコができないとは思えない。完全な追い込み型に転向してみては、とは言えないが、つけられる先行がいるレースでは、番手で戦う時期に来ているのではないか。

 宮杯最終日に1勝したものの、それまでの3日間、精彩を欠いたのが井上昌己。まだ34歳、勤続疲労が出ているとは思えない。九州勢はやや劣勢も、宮杯決勝戦2着に健闘した2歳上の大塚健一郎を励みに、立て直してほしい。

 さて、並びと展開。地元茨城は芦澤─浦川尊明、関東は池田勇人─後閑。飯野祐太山田敦也の北日本両者と、新田康仁成清貴之内藤秀久の南関トリオまでが東日本の圏内。西日本は中部の金子─加藤慎平、近畿の脇本─伊藤保文、井上昌─高原仁志小川圭二の九州四国連合が有力と見た。他では小野俊之野田源一の進出もありそうだが、野田は単騎戦選択か。

 先行に磨きがかかる脇本の一人旅。芦澤は3番手、金子の仕掛けに合わせて、池田と井上昌が動くことになる。

 今の脇本は誰にも止められない。逃げ切りを優勝候補の筆頭に押す。対抗は2段駆けの後閑、3番手評価は差がなく金子。芦澤は脇本の番手を取れば浮上だ。

 伏兵は、及川裕奨(岩手・86期)、篠原忍(愛知・91期)、小原唯志(茨城・101期)の機動型3選手。及川は5月別府記念【1】【3】【3】●【8】(●は決勝レースの着順)の好走が光り、篠原は1着を量産している。そして、地元の小原はアイススケート出身で武田豊樹の弟子。3月FI福井でSI初優勝を飾った勢いに賭けてみたい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能6/24発売(7/3号)より

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク