芸能

キムタクドラマ高視聴率の裏でスタッフを悩ませる「あれやこれや」

 7月14日にスタートした木村拓哉(41)主演ドラマ「HERO」(フジテレビ系)の初回視聴率が26.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、業界をアッと言わせている。

「HERO」は、13年前に放送されたキムタク扮する熱血はみ出し検察官の活躍を描いたドラマで、最高視聴率36.8%を記録するヒットとなった。その後、06年にスペシャル版放送、翌年公開の劇場版は同年の邦画実写1位を記録するなどフジテレビのドル箱的存在としてもてはやされてきた。

「続編だけに視聴率18%超えれば上々といった雰囲気でした。同じ時間帯の前番組の尾野真千子主演『極悪がんぼ』が超低空飛行だったため、キムタクドラマも足を引っ張られるのでは、ともっぱら。それだけにフジテレビの亀山千広社長は放送前、視聴率15%を及第点と低めに設定し、万が一に備えた。それがまさかの絶好調NHK朝ドラの『花子とアン』を上回る高視聴率。社長の喜ぶまいことか」(テレビ誌記者)

 よっぽどうれしかったのか、当のキムタクは

「ただただただただうれしいです。撮影現場で城西支部のみんなとハイタッチできたこと、監督と握手できたことに感謝しています。引き続き受け取ってください」

 と異例のコメントを発表している。この好スタートの要因について、制作サイドは「ガリレオ」や「海猿」などの脚本で知られる福田靖脚本の素晴らしさをあげている。すでにさらなる視聴率引上げ作戦として、松たか子、阿部寛、大塚寧々ら前作のレギュラーのサプライズ出演を決定。21日の第2話、28日の第3話を2週連続で15分拡大放送を決めた。ただし、芸能ライターが「いいことづくめではない」と、こう指摘する。

「制作費のことです。キムタク主演ドラマは通常の連続ドラマの倍といわれている。おまけにフジの看板ドラマである月9枠のため、制作費はうなぎのぼりに。こだわり派のキムタクが何かと注文を入れたがり、キムタクの鶴の一声で美術セットを追加注文させられたばかり。いくら高視聴率でも、制作費でアシが出て、赤字になったのでは話にならない。脚本を勝手に直すことでも知られているキムタク、現場で脚本を勝手に改ざんしたらしい。度重なればこの先つじつまの合わないことになりそうで心配だ」

 ヒットの裏にドラマ関係者の苦悩が見え隠れするのである。

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