6月25日に株主総会を迎えるフジテレビをめぐり、とんでもないニュースが報じられてしまった。違法なオンラインカジノを常習的に利用したとして、警視庁は6月23日、常習賭博容疑でフジテレビ社員のプロデューサー・鈴木善貴容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は2024年9月下旬から今年5月中旬頃にかけて、スマートフォンからオンラインカジノサイト「エルドアカジノ」にアクセスし、バカラ賭博などをしたというもの。1億円を入金し、収支はマイナス2400万円だった。
およそ1カ月半の間に1億7000万円ほど賭けていたとみられ、フジテレビから懲戒処分を受けた後も賭博を続けていたという。取り調べに対し容疑を認めて、
「職場の先輩から誘われた。周りでオンラインカジノをしている人がたくさんいて、自分も大丈夫だろうと思っていた。1000万円ぐらい負けている認識」
鈴木容疑者はバラエティー番組「ぽかぽか」や「アウト×デラックス」などの演出を担当。その「ぽかぽか」では6月11日、担当の山本賢太アナが、過去にオンラインカジノを使用していたことを同局が発表。山本アナはこの発表以前から担当番組に出演しなくなっていた。
「鈴木容疑者の逮捕と『周りでカジノをする人がたくさんいる』との供述、鈴木容疑者の担当番組での山本アナ関与発覚などから、いかに局内で違法カジノが蔓延していたかが浮き彫りになってしまいました。この件についても25日の株主総会では、株主から厳しい追及や糾弾があるでしょう」(全国紙社会部記者)
再生・改革プランを打ち出しているフジテレビだが、まずは社内の浄化から始めなければならないようだ。
(高木光一)