社会

カジノにまみれた番組「ぽかぽか」継続の理由がないのに「続けた方が得策」の裏事情

 6月25日の株主総会直前、フジテレビに激震が走った。常習賭博容疑で同局バラエティー制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者が、6月23日に逮捕されたのだ。翌日には山本賢太アナウンサーも賭博容疑で書類送検。起訴を求める「厳重処分」の意見付きだった。

 いずれも違法オンラインカジノの常習者で、知人や友人から借金を重ねて賭けるほど。そして2人は平日昼の帯番組「ぽかぽか」に関わっていたのだ。他局関係者が頷きながら言う。

「『ぽかぽか』のゲームを見ると、牛肉を切って300グラムぴったりを当てる、麻雀パイを何個積めるかなど、ギャンブルと縁がない人では考えられないような、スリルたっぷりのゲームが多い。鈴木容疑者が演出を担当していたと知って、納得しました」

 おまけに鈴木容疑者と山本アナともに四六時中、気付けば賭けていたというほどの「リアル・カイジ」状態。まさにギャンブル依存症だった。番組のイメージに深い傷を付けたのは言うまでもない。

 もともと「ぽかぽか」は港浩一前社長の肝いりでスタートしたことから、

「愛弟子の鈴木容疑者に任せることになった。ところが視聴率はしばらく1%台。最近はようやく2%台に乗るようになったのですが、数字が取れていないことには変わらない」(フジテレビ関係者)

 1月末の港氏退任に伴い、すでに今年3月で、同じく港氏の肝いりと言われていた深夜番組「オールナイトフジコ」は打ち切られている。

 となると「ぽかぽか」も今秋の改編で、その歴史に幕を閉じる可能性はありそうなのだが…。

「この状況で、ウチの昼の帯番組に出たいという、それなりに人気と知名度があるタレントがどれほどいると思います? 新たに企画を練って出演オファーをせっせと出すよりも、このまま『ぽかぽか』を続けた方が得策。新番組はCMスポンサーがしっかり戻って、ひと段落してからでしょう」(フジテレビ・バラエティー班スタッフ)

 とはいえ、ゲーム企画のリニューアルはあるかもしれない。

(高木光一)

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