立て続けにフジテレビを襲った「オンラインカジノ事件」は、中居正広スキャンダルによるイメージ凋落と信頼失墜の大打撃に、さらなる拍車をかけることとなった。
警視庁保安課は6月24日、賭博容疑で山本賢太アナ(写真)を書類送検。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けている。
山本アナは昨年5月29日から7月7日頃、カリブ海のオランダ領キュラソーのライセンスを持つオンラインカジノサイト「ミスティーノ」にスマートフォンを使ってアクセスし、バカラ賭博で約640万円を賭けた疑いが持たれている。山本アナは容疑を認めて、次のように供述。
「法律違反になるかどうかは軽く考え『大丈夫だろう』くらいにしか思っていなかった。5分ほど空き時間があったり、道を歩いている時ですら、賭け事をしていた」
まさにギャンブル依存状態だったと明かしている。
6月23日には、オンラインカジノを常習的に利用したとして、常習賭博の疑いで、同社のバラエティー制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者が警視庁に逮捕された。
鈴木容疑者は制作統括として「ぽかぽか」を担当。これには「カジノ仲間」の山本アナも出演しており、
「(オンラインカジノについて)鈴木容疑者に聞いた」
と供述。山本アナは昨年2月14日から7月7日頃に約1250万円をサイト側に入金し、収支は約400万円のマイナス。そのためか、同僚に借金があったことも発覚したという。
「山本アナも鈴木容疑者も四六時中、オンカジにのめり込んでいたようです。カメラに映ることのない鈴木容疑者ならば『ぽかぽか』の放送中にも利用していたかもしれません。この番組のゲーム企画はギャンブル性の要素が高いものが多かったのですが、今になってみれば、それも納得で…」(芸能記者)
フジテレビ山本アナの送検について「ニュースを伝える立場にありながら違法行為を行っていたことを重く受け止めている。厳正に対処したい」とのコメントを発表。今後はアナウンス部からの異動は避けられないが、社内では若手アナに対して、疑惑の目が向けられているというのだ。
「山本アナは慶応大学の体育会系野球部出身で、部内ではタテもヨコも関係が深い。入社2年目の梶谷直史アナも慶応野球部出身。もし山本アナに誘われたら、断れるものだろうか。おそらく社内で一斉調査が行われているはずですが、結果がどうなるか」(放送担当記者)
調査が終われば、まさかの現実が明らかになるかもしれない。
(高木光一)