スポーツ
Posted on 2025年06月23日 11:20

【投手復帰2戦目】大谷翔平「二刀流ができる不思議体質」を裏付けたドジャース医療班の「調査結果」

2025年06月23日 11:20

 ドジャース・大谷翔平が投手復帰2戦目となる先発マウンドに上がった。1回18球を投げ、無安打無失点。結果だけ見れば、2安打1失点だった前回登板よりも、明らかにいい。しかし注目すべきは「1番DH兼先発投手」で出場した際の打者成績だ。

 復帰2戦目のナショナルズ戦(6月22日、現地時間)、チームは敗れたが、打者・大谷は4打数2安打1四球と活躍。復帰初戦のパドレス戦でも、2安打を放っている。

 この復帰マウンドについて、新たな情報が飛び込んできた。当初、ドジャース首脳陣は試合前にライブBP(実戦形式の投球練習)を繰り返した後、シムゲームを行う予定でいた。シムゲームはライブBPよりもさらに実戦的要素を強めたもので、例えば走者を置いて、捕手が内野手に守備サインを出して投球させる。そのシムゲームを吹っ飛ばし、投手・大谷はぶっつけ本番で復帰したわけだ。

 ドジャース首脳陣がぶっつけ本番を決めたのには、ワケがあった。

 大谷が3度目のライブBPを行ったのは6月10日。これが最後のライブBPとなった。この日、大谷はいったんクールダウンして打者出場したが、4打数1安打。2打席目以降は打ち損じ、バットの振りが鈍くなっていた。いったん休憩して試合に臨む形式では、大谷はモチベーションを維持できなくなるようだ。

 その後、チームの医療班が血圧などを計り、ライブBPを行った日の打者成績がイマイチな理由を調査。その結果、疲労が原因ではなく、二つのことを同時にやらせた方がパフォーマンスが上がる「不思議な体質」だと分かったのだ。

 その報告を受けて「だったらシムゲームなんかやらせないで、実戦で」とドジャース首脳陣は判断したそうである。

 タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、佐々木朗希といった先発投手が故障離脱したことも、投手復帰が早まった一因だろう。まだ長いイニングは投げられないが、大谷は選ばれた特別な選手であることが、改めて明らかになった。

(飯山満/スポーツライター)

 

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/8発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク