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記事全文を読む→裁判の日程すら決まらない「紀州のドン・ファン殺害事件」の不透明感
4月13日は野崎幸助さんの誕生日である。生きていれば82歳になっていたはずだ。別名「紀州のドン・ファン」と言えば、多くの方は分かるだろう。
ドン・ファンと交友があったデヴィ夫人は彼より1歳年上だが、今でも元気にテレビに出演しているのだから、あの事件がなければ彼も人生を謳歌していたのかもしれない。ちなみに同じ和歌山県御坊市出身の二階俊博元幹事長もデヴィ夫人の一歳上の84歳だが、国会議員を引退する気配すらない。
和歌山県田辺市で生まれ育ったドン・ファンは貸金業などで財を成し、亡くなった当時は酒類販売業を営んでいた。財産は30億円以上もある資産家だった。結婚は2度したが、離婚して独身だった。子供はおらず、ダックスフントの愛犬イブと一軒家で暮らしていた。そんな矢先、2018年2月に55歳年下の女性と電撃入籍し、周囲の者たちを驚かす。
「17年暮れに初めて彼女と会いました。それから3、4回会っただけでの入籍ですから、驚きますよ。加藤茶の年の差婚を抜いたと評判になりました」(ドン・ファンの会社の従業員)
結婚の条件として、ドン・ファンが毎月100万円の小遣いを支払うことになっていた。
18年の4月13日はドン・ファンの77歳、喜寿の誕生日だった。早朝の飛行機で関西国際空港から羽田空港へ。その後、築地の聖路加国際病院で目の検査を受けてから、定宿となっている六本木のホテルでビールを飲み、親しい者たちとお祝いをした。まさかこの1カ月後に愛犬イブが急死し、自らも亡くなるとは、夢にも思わなかっただろう。
田辺市にいた若妻からは祝いのメールが届いただけで、とても新婚カップルのような状況ではなかったようだ。炊事、洗濯、掃除などの家事を全くしない彼女は結婚式も拒否し、自宅でもどこかに行った時も、ゲームばかりしていた。ジェネレーション・ギャップは結婚前から予想されていたことであり、ドン・ファンにも責任の一端はあるのかもしれない。
六本木で迎えた誕生日から1カ月余りが経った5月24日の夜10時前、ドン・ファンは自宅2階の寝室でソファーに横たわり、亡くなっているのが発見された。解剖の結果、薬物の大量摂取が死因とされた。
疑われたのは若妻だったが、警察の動きは鈍く、このまま迷宮入りするとのウワサが流れていた2021年4月28日、和歌山県警は都内品川区のマンションに住んでいた彼女を逮捕したのである。その後に起訴されると、和歌山市内の丸の内拘置所に移送。初公判の日程はいまだ決まっていない。
「あまりにも遅いのではないかと、記者たちからは不満の声が上がっています。早貴被告の弁護士が誰なのかも裁判所は開示していないし、接見禁止も続いたままです」(司法担当記者)
慌てて入籍をしなければ、ドン・ファンは殺されないで済んだかもしれない。デヴィ夫人が元気な姿をテレビで見せているのを見るたび、彼が不憫だと感じる。
(深山渓)
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