スポーツ
Posted on 2023年05月02日 17:59

ジョッキーカメラは捉えていた!天皇賞・春を制した剛腕ルメールの「ひたすら息も絶え絶え」なゴール後肉声

2023年05月02日 17:59

 4月30日に京都競馬場で行われた春の天皇賞(芝3200メートル)は、クリストフ・ルメール騎乗の2番人気馬ジャスティンパレスが、2着馬に2馬身半差をつけて快勝した。

 天皇賞・春は、最も距離の長いGIレースとして知られている。この長丁場を走り切ることが、馬はむろんのこと、鞍上にとっても、いかに過酷なものであるか。

 実はJRA(日本中央競馬会)がレース後に公開したジョッキーカメラの動画には、剛腕ルメールの精も根も尽き果てた息遣いが、克明に記録されている。

 ちなみに、ジョッキーカメラの動画は騎手のヘルメットに装着された小型カメラによって録画されたもので、手綱を握る騎手目線からの迫力ある映像のほか、ゴール後に騎手が口にした生々しい肉声などを、YouTubeで視聴することができる。

 ルメール・カメラの動画を見ると、ゴールの瞬間、ルメールは「イエス!」とひと言、喜びの声を上げるが、その後は「ハァ、ハァ」という荒い息遣いだけが続く。

 しばらくしてから愛馬に「グッドボーイ!」と声をかけるも「ハァ、ハァ」という苦しげな息遣いはなおも収まらず、時折、声を絞り出すように「よかった!」「グッドトリップ!」「アリガトゴザマス!」などの言葉を発するのが精一杯。

 スタンド前に引き上げてきてからも、出迎えた厩舎関係者らに「素晴らしい!」「おめでとう!」「よし!」「やった!」「完璧!」などの声をかけるが、「ハァ、ハァ」という荒く苦しげな息遣いは、動画が終わるまで延々と続いたのである。競馬評論家が言う。

「騎乗技術や騎乗姿勢にムダがなく、剛腕と評される名手のルメールですら、この有様ですからね。春天はバテ比べのレースと言われますが、この点は馬上のジョッキーにとっても同じ。男性騎手に比べて体力的に劣る女性騎手の場合はなおさらで、例えば藤田菜七子が新潟の千直で良績を示してきたのも、その裏返しなのです」

 今年の春天では、アフリカンゴールドとタイトルホルダーの2頭がレース中に競走を中止し、後者には故障が見つかっている。まさに人馬ともに、過酷極まるレースだったのだ。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク