政治
Posted on 2023年06月10日 05:59

急転「内閣不信任案が出たら6月21日解散に踏み切る」岸田文雄が言い始めた暴走政局の激流

2023年06月10日 05:59

 通常国会の会期末を6月21日に控え、永田町、とりわけ与党・自民党内で解散風が激しく吹き始めている。衆院解散への狼煙が上がったのは6月3日のことだった。

 この日、自民党の茂木敏充幹事長は熊本での講演で、次のように指摘。

「今年の秋に(衆院任期の)折り返し点を迎える。常在戦場は間違いない」

 森山裕選対委員長も同日、札幌での講演に立つと、

「解散はいつあってもおかしくない」

 と発言した。

 さらに、翌4日に公表されたマスコミ各社の世論調査結果では、岸田総理の長男・翔太郎氏が不祥事で総理秘書官の職を解かれた直後にもかかわらず、G7広島サミットの成功で上昇した内閣支持率がほとんど下落していないことも判明。そうして迎えた5日、岸田総理は自民党役員会で、堂々とブチ上げてみせたのである。

「(今通常国会の)終盤、緊迫の度を加えた展開になることが予想される」

 岸田総理をはじめ、自民党は一気に解散・総選挙へと突き進むのか。自民党執行部の幹部が言う。

「実は茂木幹事長も森山選対委員長も、早期解散には消極的。この点は麻生(太郎)さんや二階(俊博)さんも同じです。公明党も支持母体(創価学会)の選挙疲れ(統一地方選)から、早期解散には否定的です。自民党内には主戦論を唱える議員はいるものの、重鎮の中で早期解散に意欲を見せているのは岸田総理だけ、というのが実情です」

 本サイトが4月27日に公開した記事でも指摘したように、岸田総理はこれまで「解散権を行使するとすれば、今年9月に召集する秋の臨時国会冒頭の一択」とのハラを固めていた。それが一転、早期解散に食指を動かし始めたのはなぜなのか。岸田総理に近い、岸田派の有力幹部が明かす。

「『長所は聞く力だけ』と揶揄されていた岸田総理は、G7広島サミットの成功で強い自信を取り戻した。そんな中、立憲民主党をはじめとする野党の一部は斎藤健法相に続き、財金委員長や財務相への問責決議案の提出、そして最終的には内閣不信任案の提出をチラつかせている。総理はこれを『対与党も含めて、強い総理をアピールする絶好の機会』と捉え、『内閣不信任案が提出されれば、会期末の21日に解散に踏み切る』と言い始めています」

 野党第1党立憲民主党に、受けて立つ気概はあるのか。事態は緊迫している。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク