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記事全文を読む→チーム内激突!巨人・阿部慎之助監督「目先の勝利」VS川相昌弘コーチ「発掘と育成」の難局打破はできるのか
FA宣言選手の獲得にことごとく失敗し、ならばと未知数の外国人を次々とかき集める。その結果、エースも4番も抑えも外国人頼みという、思わず「えぇっ!」と言いたくなる現状を見せつけられているのが、阿部慎之助監督の契約最終年となる今季の読売ジャイアンツである。
思えば阿部監督が発した昨年12月のラジオ番組での言葉が、迷走の象徴だったように思う。
「(選手を)育てると言ったら多分、最下位になる。1軍は育成の場ではない」
育てながら勝つことの難しさはどの球団の歴代のどの監督も痛感していることだろうが、これはまさに契約最終年において「優勝が絶対条件」とされている指揮官の焦り、目先の勝利最優先を端的に表したものだった。
ところがチーム内には、また違った方向性の考え方を持つ指導者がいた。今季から就任した川相昌弘1軍ディフェンスチーフコーチは、主力の流出や高齢化が進む現状を踏まえ、年明けに次のように明かしている。
「彼らのほかにも戦力になる選手を作ること、発掘することが大事なんです。今年1年では育てきれなくても、成長のきっかけを作る必要がある」
菅野智之がメジャーリーグへ渡り、岡本和真もチームを離れてブルージェイズへと移籍。坂本勇人や丸佳浩の力が落ちる中で、
「可能性のある若手に、1軍の厳しい勝負を経験させたい」
と言うのだった。
「いま勝つこと」を重視する阿部監督が実績のある選手、爆発力のある外国人を中心に起用するであろうことが想像できるのに対し、川相コーチは「次の戦力を育てる」ことを見据えている。これは同じ勝利を目指す2人の考え方のズレなのだろうか。
柳裕也、前田健太、有原航平といった即戦力の補強に失敗した上、若手の育成も後回しとなれば、チームの方向性はどうなるのか。
かつての巨人は、勝ちながら世代交代を進めていった。阿部監督自身も現役引退後、ファームの現場で若手と向き合ってきた経験を持つが、今は背に腹は代えられない現実と育成の必要性がせめぎ合う、難しい局面に立たされている。
阿部監督と川相コーチ。今季の巨人を左右する首脳陣の立ち回りや、いかに。
(ケン高田)
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