スポーツ
Posted on 2023年08月27日 05:58

あのリトバルスキーが提言「W杯ベスト8入り」実現へのJリーグ改革

2023年08月27日 05:58

 Jリーグ創設時にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)でプレーし、「リティ」の愛称で人気を博した元ドイツ代表のピエール・リトバルスキー氏が、今の日本とドイツの差、日本が強くなるためにやるべきことをJリーグ野々村芳和チェアマンのYouTubeチャンネルで語っている。

 リティは日本とドイツのクラブチームでプレーし監督経験もある。さらに現在はブンデスリーガのVfLヴォルフスブルクのアドバイザーを務めているだけあって、両国のサッカー事情に精通している。その視点から昔と今の日本サッカーの違いについては、

「サッカーのやり方や選手の性格、反応は昔と変わった。海外でよく勉強している。相手選手に対して激しく詰め寄ったり、審判とケンカしたり。それは勝つための行動として日本人が最近変わったところ」

 と評価。以前にはなかった激しさやずる賢さを身に着けたと感じているという。

 さらに、

「ドイツ人と比べて日本人は理解するのが早い。監督の指示を理解してプレーしている。チームのために戦うことができる」

 と選手たちのサッカー脳が良くなったことも口にした。日本サッカーが進化した理由は育成システムにあるとリティは考えているという。18歳までにプロになれなくても大学でサッカーを続けられることを絶賛。選手の個性を考え指導していることも日本の育成システムの美点として挙げた。

 日本が掲げるW杯ベスト8を実現するためにJリーグがどうすればいいのかアドバイスを求められると、

「18歳、19歳の若い選手がJリーグで試合に出てほしい。監督はゲームに勝ちたいけど、外国人選手ではなく若い日本人選手を使ってほしい。2年、3年頑張ってこれを続け、次のW杯にその選手送る」

 と話した。

 リティの口ぶりから日本の未来は希望があると感じているようだが、母国ドイツについては、

「ドイツの育成は個性を考えない。若い選手はやりづらい。深く詳しく説明してくれるほうがいい。ドイツはもういろいろな国から勉強しなければいけない」

「日本人は目標がある。ドイツは目標がないし気にしない。そのせいで少しずつ弱くなった」

 と悲観的。

 日本とドイツは9月9日に国際親善試合を行う。リトバルスキー氏が日本とドイツに差はないと言うように、接戦になるのか。それとも古豪が復活し強さを見せるのか。リトバルスキー氏の提言に耳を傾けてから試合を見ると、違った楽しみ方ができそうだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク