スポーツ
Posted on 2023年09月17日 05:59

名門「日産自動車野球部」が15年ぶりに復活できた裏事情

2023年09月17日 05:59

 2回の優勝を誇る名門の復活によって、都市対抗野球大会は再び熱気を取り戻すことができるだろうか。日産自動車は先ごろ、野球部の活動を再開することを発表した。

 日産野球部は1959年に創部され、都市対抗野球大会で84年と94年の2度優勝。西武や巨人で活躍した野上亮磨投手や横浜でプレーした高崎健太郎投手、広島で11年にわたってプレーした梵英心と多くのプロ野球選手を輩出した。そんな名門が休部したのは2009年。当時を運動部記者が振り返る。

「08年に起きたリーマン・ショックをきっかけに日産の業績は急速に悪化し、休部が決定しました。ただ、ブラジル人でフランス育ちのカルロス・ゴーン社長が野球に興味がないので休部にしたのではないか、という噂もありました。実際、野球部は休部したのに、日産自動車サッカー部を母体とする横浜F・マリノスは継続したわけですから」

 それから14年、日産自動車は横須賀を拠点とする本体と、福岡県に工場がある日産自動車九州の2つの野球部を復活させる。クラブチームとして活動している日産自動車九州はベースがあるため24年に活動を再開させるという。

 ゼロからのスタートとなる日産自動車野球部は25年に始動する予定。横須賀市にある追浜工場の敷地内、もしくは既存の敷地を活用し、クラブハウスやグラウンドを整備する方針。監督やコーチ、選手などのチーム体制は未定。

 復活を決めた理由を日産自動車は「地域への貢献とスポーツ文化の役に立つため」「従業員の一体感を作るため」と説明。継続して活動を続けていくつもりであり、「2度と『休部』という言葉が出てこないようにする」と決意を新たにした。

 野球部を復活させた実際のところをモータージャーナリストはこう見る。

「日産は今年、ルノーとの業務提携を見直し、出資比率を44%から15%に引き下げて、対等な資本関係としました。これにより日産はルノーの顔色をうかがうことなく、自由な経営をすることができる。野球部の復活はこれと無関係ではありません」

 日産野球部が復活すれば、都市対抗野球大会は盛り上がることになりそうだ。運動部記者は、

「都市対抗野球にはホンダ、トヨタ、スバル、三菱自動車と多くの自動車メーカーが参加しています。トヨタは今年優勝し、ホンダは20年に優勝するなど活躍が目立ちます。名門・日産が戻ってくれば自動車メーカー同士の熱い戦いが繰り広げられることは間違いありません」

 25年の都市対抗野球大会が早くも楽しみだ。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月09日 06:30

    日本にも「バベルの塔」が実在していたことを知っているだろうか。バベルの塔は「旧約聖書」の「創世記」に登場する、人間が天に届く塔を築こうとして神の怒りに触れ、破壊されてしまった伝説の塔である。「馬鹿と煙は高いところに登る」という言葉があるが、...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月11日 06:45

    スマホの通知に追われる日常から、少し距離を置く。そんな「デジタルデトックス」では、若者が編み物や日記、フィルムカメラといったアナログ趣味にハマるケースが報告されているが、この流れは中年層にもじわじわと波及している。その背景にあるのは、仕事で...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月13日 14:30

    音楽ライブチケットの高額転売をめぐり、旧ジャニーズ事務所の人気アイドルが所属するSTARTO ENTERTAINMENTのライブ主催会社が、転売サイト大手「チケット流通センター」の運営会社と、高額転売を繰り返したとされる東京都内の男性1人を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク