スポーツ

大迫勇也「Jリーグ得点王」をモヤモヤさせる「誤審問題」とVAR導入の審判レベル低下

 大迫は得点王ではなかった!?

 サッカーJリーグの年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」で、元日本代表FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が最優秀選手(MVP)と得点王(22得点)のダブル受賞。所属する神戸が創部29年目でリーグ戦初優勝を決めたとあって「3冠」達成となった。

 ドイツから神戸に移籍当初は故障ばかりだったが、今季は肉体改造が成功してリーグ戦34試合すべてに出場した大迫は「今冬もしっかりトレーニングを積む。楽しみにしてください」と胸を張った。

 確かに大迫のMVPは文句ナシといったところだが、「得点王」に関しては「誤審」が絡んだ受賞になった。

 第32節・対浦和(11月12日・埼玉スタジアム)で決めた決勝ゴールは、

「完全にオフサイド。副審がハーフウェーラインの延長線上にとどまっていなければならないのに、浦和のゴール方向に動いてしまった」(サッカー担当記者)

 このゴールはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入した。試合を上から俯瞰できるスカウティング映像ならオフサイドが一目瞭然なのだが、「その映像はVARのルール上、チェックには使用できない」(前出・サッカー担当記者)もので、結局このゴールも大迫の得点と認められた。

 誤審といえば、第27節・浦和―京都戦(9月15日・埼スタ)では日本サッカー協会(JFA)の審判委員会が「ファウルだった。VARが介入すべき事象」と見解したように、プレーを見逃し浦和がPKを獲得ができなかった場面があった。今年の最優秀主審賞には年俸2000万円近くあるプロ審判の中村太氏が選ばれているが、この時のVAR担当は中村氏だ。

 Jリーグでは1シーズンを通じたVAR運用が2021年から開始されているが、

「日本の審判はVARが導入されてからレベルが落ちたという評価が専らです」(Jリーグ担当記者)

 年に一度のJリーグ・アウォーズにはしっかり「介入」した審判団には、誰もイエローカードを突きつけられない皮肉な状況が継続中だ。

(小田龍司)

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