スポーツ

サッカー元日本代表・駒野友一が振り返った南アW杯PK失敗の「地獄」と「救い」

 サッカー日本代表が目標として掲げる「ベスト8」。それに最も近づいたのは、22年のカタール大会と10年の南アフリカ大会だ。南アでは決勝トーナメント1回戦でパラグアイと対戦。スコアは0-0のままPK戦に突入。パラグアイは5人全員がゴールを決めたが、日本は3人目の駒野友一が失敗。ベスト8を逃した。

 駒野氏は前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演し、その時の心境を語った。13年経った今もあの時のことが忘れられないと駒野氏は言う。

「思い出しますよ。やっぱりワールドカップになれば思い出しますね。蹴るとき緊張は全くなかった。大会の大きさは違いますが、アジアカップでもオシムさんの時にPKを2回決めてますし、ワールドカップでも緊張はなかったです」

「PKは運」とよく言われるが、駒野氏は運だけとは考えていないそうで、

「技術も関係ありますが、キッカーとキーパーの駆け引きだと思うので、(外すのは)駆け引きで負けているということ」

 と話した。

 大会直後はメンタル的に沈んだというが、それを救ってくれたのが家族。

「周りの目が気になるから、その目を気にしない所に行こうと嫁さんが提案してくれた。そこで何日か過ごしているうちに子供の助けもあって笑えるようになった。やっぱりサッカーがしたいという気持ちが出て、またボールを蹴りたいと思えた。チームから1週間お休みをもらって、合流の日には気持ちを切り替えることができた」

 この時、仲が良かった松井大輔をはじめとしたチームメイトはそっとしておいてくれたという。そしてJリーグ再開後の試合…。

「静岡ダービーでエスパルスのホームで始まったんですけど、ダービーってすごいじゃないですか(駒野氏はジュビロ磐田に所属)。メンバー発表の時にスタジアムの中で名前を呼ばれるのを聞いていたら、エスパルスのサポーターが拍手してくれたんです。その拍手を聞いて本当に泣きそうになって…。見てくれている人は見てくれているので、プレイで返さないといけないなって気持ちになりました」

 家族の助けとサポーターの声援がなければ、南ア大会後の活躍はなかったかもしれない。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた