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記事全文を読む→【アジアカップ】前半は「死んだフリ」イランにヤラれた「森保采配」の不可解な選手交代
アジア5度目の優勝を目指していた日本は準々決勝で、イランに後半のアディショナルタイムにPKを決められ1-2で敗れた。完全な力負けだった。
両国とも中2日での試合だった。日本は90分でバーレーンを破ったが、イランはシリア相手にPK戦の末勝ち上がってきた。その影響もあったのか体力温存のためなのか、イランは前半、死んだふりをしていた。それが1点を追う後半に入ると、イランの武器であるパワーと高さを活かしロングボールを多用。しかも前線からもプレスをかけセカンドボールを拾って2次、3次攻撃に結びつけてきた。
後半に入ってギアを上げてきたイランに対し、日本は徐々に後ろが重くなり、カウンターを仕掛けたくてもボールが繋がらず、上田は前線で孤立。イランのストロングポイントは分析していたはず。どう対応しようとしていたのか全くわからない。
森保監督の采配にも疑問が残る。後半21分に前田大然、久保建英に代えて三笘薫、南野拓実を投入したが、そこから流れが悪くなった。
特に前田の交代には疑問がある。今大会初先発とはいえ前半からハイプレスでボールを追いかけ、終盤にはプレスバックして最終ラインに入ってパスカットやクリアに貢献していた。後半に入っても、後半8分の久保のシュートは前田のボール奪取から生まれている。守備だけではない。後半20分の守田のシュートは前田のポストからパスが出てきた。
前田はいなくなってから明らかにボールの出どころにプレッシャーがかからず、自由にロングボールを入れられていた。前田がいれば2度追い、3度追いしてくれるし、ボールを奪えなくてもプレッシャーはかけられていたはず。せめてあと10分間ピッチにいてくれたら、延長戦に持ち込めたのではないか。
また板倉滉を最後まで引っ張ったのは疑問だ。こんなにバタバタした彼を見たのは初めてだ。昨年10月に手術をして公式戦は3ヵ月ぶり。インドネシア戦は体調不良でベンチ外。必ずしもベストコンディションではなかった。しかもイランに狙われていたのだから高さのある町田浩樹と交代させてもよかった。
途中出場した三笘も南野も機能しないのなら、もっと手を打つべきだった。同点とはいえ完全にイランペース。流れを変えるために動くのは日本の方だったのではないか。5人交代枠を使い切らずの負けは後悔しか残らない。
これは今の日本の実力である。良い時は何をやってもうまくいく。それが昨年までの日本代表だ。本当に強いチームは劣勢のときでも流れを変えて勝つことができる。ピッチに立っている選手たちで変えるのか、それができなければベンチワークで変える。
森保ジャパンにとって、そこがこれからの大きな課題となる。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。
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